No.4 ロンバルディア征服戦争がもたらしたもの(1402年8月-1403年10月)
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*ロンバルディア征服戦争がもたらしたもの(1402年8月-1403年...
#contents
**現在進行中のミッション [#gaf3108e]
-イタリア本土の領土を拡大!(ヴェローナ攻略)
**金策 [#t531d4ad]
1402年8月、ドージェ顧問ニコロ・コンタリーニは、ある貿易商...
先日、トレヴィザーノに侵攻したミラノ北方軍を攻撃する傭兵...
共和国政府は140ドゥカートの借入を行った。
年間利益が35ドゥカートの共和国政府にとって、140ドゥカート...
金策が重要事項となっていた。
5月のヴェローナの戦いで共和国軍はミラノ北方軍を全滅させた...
市民に対し寄付を求めやすい雰囲気が整いつつあった。
彼がこれから訪問しようとしている貿易商人ジローラモ・コル...
ピサの名門カエターニ家の四男である。
我が国の金権主義政策に目をつけ、買収に次ぐ買収でヴェネツ...
やり手の男だ。
この時期のカエターニ家本家のあるピサは既にミラノ領となっ...
本家の勢いは日に日に落ちてきていた。
(その辺りのことを上手くつければ・・・)
ニコロ・コンタリーニは気を引き締めた表情でカエターニ家の...
翌日、十人委員会はカエターニ家から100ドゥカートもの寄付が...
大々的に発表した。
ヴェネツィア市民は
「カエターニが金を出すときには必ず大きな見返りを求めると...
国家の非常事態には、見返りを求めず大金を出すのだ。」
と感心し、カエターニ家の株は大きく上がった。
だが、オーストリアに向かう早馬が密かに出発したことを知る...
&color(olive,white){''【端金さ。】''};
#ref(./140208_金権主義.JPG,90%)
**金融改革 [#x681bf6f]
長く続く戦争の影響で、財務官は急激なインフレの兆しが現れ...
根本的な経済政策転換を行うために、貨幣鋳造官の新設が必要...
ドージェ(元首)アントニオ・ヴェニエルはヴェローナ攻略の...
離れており、誰に相談すべきか・・・。
財務官が相談したのは、ドージェにかわりヴェネツィアを切り...
ニコロ・コンタリーニは智謀家であり、経済問題には詳しくは...
重要なことだとすぐに気付いた。
それは、商都ヴェネツィアで育った者が有する一種の勘とでも...
「分かりました。すぐに十人委員会を開き貨幣鋳造官の新設を...
ニコロ・コンタリーニは答えた。
「どなたか適任者の目星もついておられるのですか。」
「アントニオ・フランジーニという者がおります。
彼はかなり優秀でインフレを年率で0.08%抑えることができます...
「では、そのこともあわせて十人委員会でお話しましょう。」
数日後、ニコロ・コンタリーニが十人委員会のメンバー宅を訪...
定例の十人委員会にて―
「ミラノからの脅威がなくなったいま、我が国の優先課題は借...
そのためには「支出の抑制」と「収入の拡大」を行わなければ...
インフレ対策は喫緊の課題です。」
委員の一人が発言すると、ただ一人を除き全てのメンバーが同...
「そのような政策を実行すれば、市民からの反発を買い大きな...
税収は落ち込むでしょう。「収入の拡大」どころではない。
それにくらべれば、インフレの上昇によってわずかばかり支出...
大したことではないでしょう。」
反対したのはアンドレア・ロメリーニであった。
「3%ものインフレが大したことではないと。」
最長老の委員が突然怒声を上げた。
「おまえにはヴェネツィア市民としての教養である金融センス...
愚か者めが!
皆さん、このバカ者はドージェ顧問としての資質に欠くと思い...
こうして智謀家アンドレア・ロメリーニは顧問から解任され、
新たに貨幣鋳造官アントニオ・フランジーニが任命された。
だが、ロメリーニの突然の解任は、ヴェネツィア市民の目には...
世間は少なからず動揺した。
&color(olive,white){''【でも金融政策ってよく分からないも...
#ref(./140212_金融改革.JPG,90%)
**国家の優先課題 [#p4784ae8]
1403年10月15日、ヴェネツィアでは四年に1度のドージェ改選...
とはいっても、ドージェは一度就任すればよほどのことがない...
ヴェネツィアの慣例であり、選挙は形式的なものであったから、
アントニオ・ヴェニエルは普段と同じように執務を行っていた。
執務室をノックする音が聞こえ、ニコロ・コンタリーニが入っ...
「ヴェニエル様。選挙結果を報告いたします。」
ヴェニエルは、自分を呼びかける声が共和国元首に対する尊称...
「ドージェ」ではなかったことに気がついた。
「新ドージェとして、ジローラモ・コルナロ・カエターニが当...
「私は過去に落選したドージェのように、クーデタを企てたこ...
常にヴェネツィアのために難しいながらも最善の『舵取り』を...
何がいけなかったのだ。」
茫然としてヴェニエルは訊ねた。
「ロンバルディア征服戦争の折に行った借入金の返済がいまや...
ヴェネツィア市民に浸透しております。
「支出の減少」と「収入の拡大」のためには宣教師派遣費用の...
しなければならない。
ですが、ヴェニエル様、あなたに&color(olive,white){''『冒...
「ニコロ、まさか選挙まで工作したのか。」
ヴェニエルは静かに訊ねた。
「ヴェニエル様、我が国のドージェ選挙人の選出方法はあまり...
工作の余地などないことはよくご存じのはずです。」
ニコロ・コンタリーニは答えた。
こうしてアントニオ・ヴェニエルは失策を犯さなかったにも関...
終生ドージェを勤めることのできなかった初の人物となった。
これ以後、ヴェネツィアから「ドージェ終身制」の慣例は消滅...
&color(olive,white){''【長すぎるのも良くないですよ。】''};
#ref(./140310_ジローラモ.JPG,90%)
----
&size(15){次話「[[No.5 イピロス解放戦争(1404年7月-1405年...
&size(15){前話「[[No.3 ロンバルディア征服戦争参戦(1400年...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
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*ロンバルディア征服戦争がもたらしたもの(1402年8月-1403年...
#contents
**現在進行中のミッション [#gaf3108e]
-イタリア本土の領土を拡大!(ヴェローナ攻略)
**金策 [#t531d4ad]
1402年8月、ドージェ顧問ニコロ・コンタリーニは、ある貿易商...
先日、トレヴィザーノに侵攻したミラノ北方軍を攻撃する傭兵...
共和国政府は140ドゥカートの借入を行った。
年間利益が35ドゥカートの共和国政府にとって、140ドゥカート...
金策が重要事項となっていた。
5月のヴェローナの戦いで共和国軍はミラノ北方軍を全滅させた...
市民に対し寄付を求めやすい雰囲気が整いつつあった。
彼がこれから訪問しようとしている貿易商人ジローラモ・コル...
ピサの名門カエターニ家の四男である。
我が国の金権主義政策に目をつけ、買収に次ぐ買収でヴェネツ...
やり手の男だ。
この時期のカエターニ家本家のあるピサは既にミラノ領となっ...
本家の勢いは日に日に落ちてきていた。
(その辺りのことを上手くつければ・・・)
ニコロ・コンタリーニは気を引き締めた表情でカエターニ家の...
翌日、十人委員会はカエターニ家から100ドゥカートもの寄付が...
大々的に発表した。
ヴェネツィア市民は
「カエターニが金を出すときには必ず大きな見返りを求めると...
国家の非常事態には、見返りを求めず大金を出すのだ。」
と感心し、カエターニ家の株は大きく上がった。
だが、オーストリアに向かう早馬が密かに出発したことを知る...
&color(olive,white){''【端金さ。】''};
#ref(./140208_金権主義.JPG,90%)
**金融改革 [#x681bf6f]
長く続く戦争の影響で、財務官は急激なインフレの兆しが現れ...
根本的な経済政策転換を行うために、貨幣鋳造官の新設が必要...
ドージェ(元首)アントニオ・ヴェニエルはヴェローナ攻略の...
離れており、誰に相談すべきか・・・。
財務官が相談したのは、ドージェにかわりヴェネツィアを切り...
ニコロ・コンタリーニは智謀家であり、経済問題には詳しくは...
重要なことだとすぐに気付いた。
それは、商都ヴェネツィアで育った者が有する一種の勘とでも...
「分かりました。すぐに十人委員会を開き貨幣鋳造官の新設を...
ニコロ・コンタリーニは答えた。
「どなたか適任者の目星もついておられるのですか。」
「アントニオ・フランジーニという者がおります。
彼はかなり優秀でインフレを年率で0.08%抑えることができます...
「では、そのこともあわせて十人委員会でお話しましょう。」
数日後、ニコロ・コンタリーニが十人委員会のメンバー宅を訪...
定例の十人委員会にて―
「ミラノからの脅威がなくなったいま、我が国の優先課題は借...
そのためには「支出の抑制」と「収入の拡大」を行わなければ...
インフレ対策は喫緊の課題です。」
委員の一人が発言すると、ただ一人を除き全てのメンバーが同...
「そのような政策を実行すれば、市民からの反発を買い大きな...
税収は落ち込むでしょう。「収入の拡大」どころではない。
それにくらべれば、インフレの上昇によってわずかばかり支出...
大したことではないでしょう。」
反対したのはアンドレア・ロメリーニであった。
「3%ものインフレが大したことではないと。」
最長老の委員が突然怒声を上げた。
「おまえにはヴェネツィア市民としての教養である金融センス...
愚か者めが!
皆さん、このバカ者はドージェ顧問としての資質に欠くと思い...
こうして智謀家アンドレア・ロメリーニは顧問から解任され、
新たに貨幣鋳造官アントニオ・フランジーニが任命された。
だが、ロメリーニの突然の解任は、ヴェネツィア市民の目には...
世間は少なからず動揺した。
&color(olive,white){''【でも金融政策ってよく分からないも...
#ref(./140212_金融改革.JPG,90%)
**国家の優先課題 [#p4784ae8]
1403年10月15日、ヴェネツィアでは四年に1度のドージェ改選...
とはいっても、ドージェは一度就任すればよほどのことがない...
ヴェネツィアの慣例であり、選挙は形式的なものであったから、
アントニオ・ヴェニエルは普段と同じように執務を行っていた。
執務室をノックする音が聞こえ、ニコロ・コンタリーニが入っ...
「ヴェニエル様。選挙結果を報告いたします。」
ヴェニエルは、自分を呼びかける声が共和国元首に対する尊称...
「ドージェ」ではなかったことに気がついた。
「新ドージェとして、ジローラモ・コルナロ・カエターニが当...
「私は過去に落選したドージェのように、クーデタを企てたこ...
常にヴェネツィアのために難しいながらも最善の『舵取り』を...
何がいけなかったのだ。」
茫然としてヴェニエルは訊ねた。
「ロンバルディア征服戦争の折に行った借入金の返済がいまや...
ヴェネツィア市民に浸透しております。
「支出の減少」と「収入の拡大」のためには宣教師派遣費用の...
しなければならない。
ですが、ヴェニエル様、あなたに&color(olive,white){''『冒...
「ニコロ、まさか選挙まで工作したのか。」
ヴェニエルは静かに訊ねた。
「ヴェニエル様、我が国のドージェ選挙人の選出方法はあまり...
工作の余地などないことはよくご存じのはずです。」
ニコロ・コンタリーニは答えた。
こうしてアントニオ・ヴェニエルは失策を犯さなかったにも関...
終生ドージェを勤めることのできなかった初の人物となった。
これ以後、ヴェネツィアから「ドージェ終身制」の慣例は消滅...
&color(olive,white){''【長すぎるのも良くないですよ。】''};
#ref(./140310_ジローラモ.JPG,90%)
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&size(15){次話「[[No.5 イピロス解放戦争(1404年7月-1405年...
&size(15){前話「[[No.3 ロンバルディア征服戦争参戦(1400年...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
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