No.15 産業構造の転換期(1470-80年代)
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*産業構造の転換期(1470-80年代) [#z9e7d4f4]
#contents
**新たな交易中心地 [#m7b70e46]
1450年代のヴェネツィアは、交易中心地としては世界最大の規...
その取引量は1600以上を誇っていた。
扱われる商品の多さから、''『ヴェネツィア通商同盟』''への...
多かった。
だが、1450年代から60年代にかけ、イタリア北西部からイタリ...
頻繁に戦争を行うようになると、安全性から海路よりも陸路の...
重視されるようになり、大陸内陸部に新しい交易中心地が作ら...
&color(olive,white){''【1450-70年に新しく出現した交易中心...
-1453年 エルザス(アルザス)
-1465年 ホラント(ホラント)
-1469年 ミュンヘン(バイエルン)
-1470年 ブランデンブルグ(ブランデンブルグ)
これらの交易中心地の出現に伴い、その周辺国は''『ヴェネツ...
離脱し新しい交易中心地で商いをするようになった。
そのため1470年代前半には、ヴェネツィア市場における取引量...
往時の半分にまで激減しており、
また、競争力不足から新たな市場に我が国の商人は食い込めな...
「もはやヴェネツィア市場だけで収益を上げられる時代は終わ...
第69代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ヴィターレ・スガ...
十人委員会の会合にて委員に語りかけた。
「これからは他国の市場に我らが進出し、利益を上げるべき時...
政府としては、そのための政策を行い商人の後押しをすべきだ...
1473年4月、十人委員会は商業競争力の向上を目的として&color...
の導入を新たな国策((≪作者注釈1:第3の国策≫「統治11」で採...
ノヴゴロド、リューベックからの交易禁止令も解除されたため...
1487年までには派遣可能な全貿易中心地へ商人を配置すること...
&color(olive,white){''【独占はまだ持ってないけど、ね?】'...
#ref(./148706_埋まった.JPG,70%)
**産業政策と貴族権益の拡大 [#rf696af5]
テッラ・フェルマ(本土)政策には、交易から上がった利潤を...
産業を活性化させることも含まれる、と考えていたスフォルツ...
1476年に各地に&color(olive,white){''『工房』''};((≪作者注...
例えば、毛織物はアレクサンドリアへの重要な輸出品であった...
これまではフィレンツェ等から仕入れていた。
だが、イタリア半島で頻発する戦争の影響で毛織物産業が衰退...
手に入りづらくなっていた。
そこで、ヴェネツィア政府は『工房』を建てて毛織物職人をヴ...
自国内で輸出品を生産できるようにしようとしたのだ。
だが、いくらヴェネツィア政府とはいえ、全ての地方に『工房...
資金を有しているわけではなかった。
そんなある日、ヴェネツィアの有力貴族がスフォルツァに面会...
「ドージェ、どうやら建設資金にお困りのようですね。」
「いや、全くおっしゃる通りでして。」
「私が250ドゥカート提供いたしましょう。
但し、私の領地の教会の領地と叙任権を今後20年間与えて頂け...
&color(olive,white){''【取引条件】''};
#ref(./147708_教会叙任権.JPG,90%)
スフォルツァは頭の中で計算した。
(教会の領地を与えるということは、毎年5%の税収減となる。
ヴェネツィア全体の年間税収は人頭税も含めても200ドゥカート。
20年間で200ドゥカートの減収となるが、
250ドゥカートが現金でいますぐ手に入るのなら、
どちらが得かは考えるまでもない。)
(しかし、この男、計算ができないのか、国家のためにわざと...
ま、物事は好意的に受け止めるべきか。)
「これは良い申し出。言われる条件は呑みましょう。
ご提供頂いた資金は、すぐに『工房』建設費用に使わせて頂き...
1478年8月、こうしてヴェネツィアの全プロヴィンスに工房が竣...
**アルセナーレ(国立造船所)の拡張 [#d5b8ebd9]
1486年7月、陸軍と海軍との間でちょっとしたいざこざがあった。
陸軍が「陸軍にも研究費をよこせ。」と要求してきたのだ。
実際には、陸軍に研究費を重点的に配分したかいがあり、4年先...
当分陸軍へ研究費用をまわすのをやめ、その分を海軍にまわし...
陸軍は不満だったようだ。
&color(olive,white){''【軽くみるなよ!】''};
#ref(./148607_軽視される陸軍.JPG,90%)
「ドージェ、いったいどうしましょう。」
「ふむ、ここで海軍に梃入れをすると戦訓が20%を超えアルセ...
一つクリアできるな。」
アルセナーレ(国立造船所)は、ガレー船専用の造船所である。
レヴァント(地中海)貿易では海賊に遭遇する確率も高い。
そのため、ヴェネツィアでは、非常時にはすぐに軍船に変える...
ガレー船を使用するのが主流であった。
国防機密と貿易推奨政策の観点から、ガレー船は全て国有であ...
「有事に備えて、ガレー船の建造費用も40%減らせるのは有意...
オスマン帝国の主力艦隊はガレー船だからな。」
「それにあと1年半もすれば、海軍レベルも10になりアルセナー...
陸軍のわがままにつきあってやる必要はない。」
第71代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ファブリツィオ・...
そうつぶやくとすぐに陸軍大臣を呼びつけ
「艦隊は我が国の守りの要だ!」
と叱り飛ばした。
この話はすぐに陸軍中に広まり、陸軍はやる気をなくした。
1年半後、ヴェネツィアはアルセナーレの拡張((≪作者注釈3:国...
&color(olive,white){''【国営造船所の拡張】''};
#ref(./148801_造船所拡張.JPG,90%)
**その他の政策 [#e9d4d6bf]
1487年9月、ヴェネツィアはテッラ・フェルマ(本土)政策の一...
&color(olive,white){''『道路網の整備』''};((≪作者注釈4:...
&color(olive,white){''【全ての道はヴェネツィアに続く】''};
#ref(./148709_道路.JPG,90%)
道路網の整備により、馬車の行き来がしやすくなったことから、
その後各地で交易収入が増加していった。
----
&size(15){次話「[[No.16 ヴェネツィアとナクソス公国(1430-...
&size(15){前話「[[No.14 秘密にされた預言(1474年9月)]]」...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
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*産業構造の転換期(1470-80年代) [#z9e7d4f4]
#contents
**新たな交易中心地 [#m7b70e46]
1450年代のヴェネツィアは、交易中心地としては世界最大の規...
その取引量は1600以上を誇っていた。
扱われる商品の多さから、''『ヴェネツィア通商同盟』''への...
多かった。
だが、1450年代から60年代にかけ、イタリア北西部からイタリ...
頻繁に戦争を行うようになると、安全性から海路よりも陸路の...
重視されるようになり、大陸内陸部に新しい交易中心地が作ら...
&color(olive,white){''【1450-70年に新しく出現した交易中心...
-1453年 エルザス(アルザス)
-1465年 ホラント(ホラント)
-1469年 ミュンヘン(バイエルン)
-1470年 ブランデンブルグ(ブランデンブルグ)
これらの交易中心地の出現に伴い、その周辺国は''『ヴェネツ...
離脱し新しい交易中心地で商いをするようになった。
そのため1470年代前半には、ヴェネツィア市場における取引量...
往時の半分にまで激減しており、
また、競争力不足から新たな市場に我が国の商人は食い込めな...
「もはやヴェネツィア市場だけで収益を上げられる時代は終わ...
第69代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ヴィターレ・スガ...
十人委員会の会合にて委員に語りかけた。
「これからは他国の市場に我らが進出し、利益を上げるべき時...
政府としては、そのための政策を行い商人の後押しをすべきだ...
1473年4月、十人委員会は商業競争力の向上を目的として&color...
の導入を新たな国策((≪作者注釈1:第3の国策≫「統治11」で採...
ノヴゴロド、リューベックからの交易禁止令も解除されたため...
1487年までには派遣可能な全貿易中心地へ商人を配置すること...
&color(olive,white){''【独占はまだ持ってないけど、ね?】'...
#ref(./148706_埋まった.JPG,70%)
**産業政策と貴族権益の拡大 [#rf696af5]
テッラ・フェルマ(本土)政策には、交易から上がった利潤を...
産業を活性化させることも含まれる、と考えていたスフォルツ...
1476年に各地に&color(olive,white){''『工房』''};((≪作者注...
例えば、毛織物はアレクサンドリアへの重要な輸出品であった...
これまではフィレンツェ等から仕入れていた。
だが、イタリア半島で頻発する戦争の影響で毛織物産業が衰退...
手に入りづらくなっていた。
そこで、ヴェネツィア政府は『工房』を建てて毛織物職人をヴ...
自国内で輸出品を生産できるようにしようとしたのだ。
だが、いくらヴェネツィア政府とはいえ、全ての地方に『工房...
資金を有しているわけではなかった。
そんなある日、ヴェネツィアの有力貴族がスフォルツァに面会...
「ドージェ、どうやら建設資金にお困りのようですね。」
「いや、全くおっしゃる通りでして。」
「私が250ドゥカート提供いたしましょう。
但し、私の領地の教会の領地と叙任権を今後20年間与えて頂け...
&color(olive,white){''【取引条件】''};
#ref(./147708_教会叙任権.JPG,90%)
スフォルツァは頭の中で計算した。
(教会の領地を与えるということは、毎年5%の税収減となる。
ヴェネツィア全体の年間税収は人頭税も含めても200ドゥカート。
20年間で200ドゥカートの減収となるが、
250ドゥカートが現金でいますぐ手に入るのなら、
どちらが得かは考えるまでもない。)
(しかし、この男、計算ができないのか、国家のためにわざと...
ま、物事は好意的に受け止めるべきか。)
「これは良い申し出。言われる条件は呑みましょう。
ご提供頂いた資金は、すぐに『工房』建設費用に使わせて頂き...
1478年8月、こうしてヴェネツィアの全プロヴィンスに工房が竣...
**アルセナーレ(国立造船所)の拡張 [#d5b8ebd9]
1486年7月、陸軍と海軍との間でちょっとしたいざこざがあった。
陸軍が「陸軍にも研究費をよこせ。」と要求してきたのだ。
実際には、陸軍に研究費を重点的に配分したかいがあり、4年先...
当分陸軍へ研究費用をまわすのをやめ、その分を海軍にまわし...
陸軍は不満だったようだ。
&color(olive,white){''【軽くみるなよ!】''};
#ref(./148607_軽視される陸軍.JPG,90%)
「ドージェ、いったいどうしましょう。」
「ふむ、ここで海軍に梃入れをすると戦訓が20%を超えアルセ...
一つクリアできるな。」
アルセナーレ(国立造船所)は、ガレー船専用の造船所である。
レヴァント(地中海)貿易では海賊に遭遇する確率も高い。
そのため、ヴェネツィアでは、非常時にはすぐに軍船に変える...
ガレー船を使用するのが主流であった。
国防機密と貿易推奨政策の観点から、ガレー船は全て国有であ...
「有事に備えて、ガレー船の建造費用も40%減らせるのは有意...
オスマン帝国の主力艦隊はガレー船だからな。」
「それにあと1年半もすれば、海軍レベルも10になりアルセナー...
陸軍のわがままにつきあってやる必要はない。」
第71代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ファブリツィオ・...
そうつぶやくとすぐに陸軍大臣を呼びつけ
「艦隊は我が国の守りの要だ!」
と叱り飛ばした。
この話はすぐに陸軍中に広まり、陸軍はやる気をなくした。
1年半後、ヴェネツィアはアルセナーレの拡張((≪作者注釈3:国...
&color(olive,white){''【国営造船所の拡張】''};
#ref(./148801_造船所拡張.JPG,90%)
**その他の政策 [#e9d4d6bf]
1487年9月、ヴェネツィアはテッラ・フェルマ(本土)政策の一...
&color(olive,white){''『道路網の整備』''};((≪作者注釈4:...
&color(olive,white){''【全ての道はヴェネツィアに続く】''};
#ref(./148709_道路.JPG,90%)
道路網の整備により、馬車の行き来がしやすくなったことから、
その後各地で交易収入が増加していった。
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&size(15){次話「[[No.16 ヴェネツィアとナクソス公国(1430-...
&size(15){前話「[[No.14 秘密にされた預言(1474年9月)]]」...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
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