No.12 国防と新産業政策ーヴィターレ・ドルフィン・ナーロ(1450-60年代)
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*国防と新産業政策-ヴィターレ・ドルフィン・ナーロ(1450-60...
#contents
**現在進行中のミッション [#e022c0ce]
-フリウリを制圧!(アクイレイアの首都の制圧)
**ヴィターレ・ドルフィン ナーロ [#ga7c1694]
第68代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ヴィターレ・ドル...
ヴェローナとトレヴィザーノで同時に発生した大規模な暴動の...
第67代ドージェ アゴスティノ・コンタリーニ アルドブラン...
1450年12月に当選しドージェに就任した。
ナーロは1471年に病死するまで長期にわたってドージェを務め...
その在任期間中に行った政策は多い。
**どの国策を選ぶべきか [#xd146eb6]
1453年5月、十人委員会は新しく追加する「国策」((≪作者注釈1...
について、激しい議論が繰り広げられていた。
「我が国は貿易立国だ。通商政策こそ国の要。
''『統一的貿易方針』''(交易効率+10%)か''『合理的商慣...
選ぶべきだ。」
「派遣可能な全貿易中心地に商人がいて、しかも国庫に金が余...
そんな政策をとってなんの意味がある。」
「軍隊を養える資金が増えるではないか。」
「陸軍部隊上限値まで常備軍を拡張しているのにか。
それより10,000人しかいない予備役(=人的資源)をどうにか...
''『国民皆兵制』''(人的資源+50%)を導入すべきだ。」
「海軍兵力は全然増強してないじゃないか。
我が国は海洋立国なのだから海軍増強は重要だし、金も要るだ...
すると一人の委員が言った。
「我が国のような小国では軍隊にいくら投資しても焼け石に水。
ここは''『新世界の探索』''(探検家と征服者の登用。植民地...
国庫に積みあがっている資金を有効活用して、
新たなビジネスチャンスを見出してはどうだろうか。」
このアイデアは素晴らしく良いように思えた。
十人委員会はすぐさま『新世界の探索』の有用性を検討した。
しかし、調査の結果、「国策」採用後でも植民地可能範囲はジ...
広がらないことが判明し、この案の採用は見送られた。
「なかなかうまくいかないものだ。はて・・・」
ため息をつく委員を前に、ナーロは言った。
「ここは『国民皆兵制』を採用してみないか。
我が国の通商政策にいまのところ特に支障がないのであれば、...
オスマン帝国からの脅威に備えようではないか。」
こうして&color(olive,white){''『国民皆兵制』''};の導入が...
**印刷業の育成 [#h14e1c5c]
1445年頃、ドイツのマインツでヨハネス・グーテンベルグが発...
1460年までにはヴェネツィアにも伝えられていた。
これまで本といえば全て人の手による写本しかなかったので、
この時代、本は大変な貴重品であった。
このため素早く複写できる印刷技術は、非常に画期的なもので...
しかし、カトリック教会は「悪魔の道具」だとして、印刷機が...
聖書が安価に手に入るようになり、聖書を読むことができる人...
カトリックの教義に疑問を抱く者が増えるのではないかと恐れ...
「ドージェ、我が国で&color(olive,white){''『印刷業の育成...
1461年1月、側近はナーロにそう進言した。
「パトヴァやフェッラーラの貧乏学生どもは、書籍を必要とし...
手書きの写本では高すぎてとても手が出ません。
活版印刷技術を用いて大量に本を刷れば安く販売できますので、
購読層の大幅な拡大につながります。
我が国には大図書館もあり、著作物にはことかきませんから、
新たな産業の育成につながりましょう。」
「それはいい案だが、欠けているものがある。」
「は、なにがでございますか?」
「人間というのはだな、堅苦しいばかりでは息ができんのだよ...
「はあ。」
「著作物にあれも加えるのだ。」
「あれ、とはなんでございますか。」
「分からん奴だ。」
「そう言われましてもなんのことやら・・・」
「(小声で)だからピンクな本を大量に印刷すれば、うはうは...
「・・・・」
&color(olive,white){''【印刷屋さん】''};
#ref(./146101_印刷屋.JPG,90%)
この政策のおかげで、これまで本といえば重くて立派な装飾本...
文庫本サイズの手軽に持ち歩ける本がたくさん出回るようにな...
ヴェネツィアには、言論統制もなかったので他国では出版でき...
自由に出すことができ、しかも発行部数が多かったので、
ヴェネツィアから発行される本は多くなった。
こうして他国にはない「出版業」が栄えたことにより、生産技...
だが、この政策は後の時代の政策に大きな影響を与えることに...
ナーロは、この政策が後世の人々の悩みの種になろうとは、想...
**その他の政策 [#t05b3e14]
1466年、ナーロは&color(olive,white){''『度量衡の統一』''}...
貿易国家にとって、秤が統一されていることは商取引上非常に...
人々は大いに喜んだ。
また、彼の功績としては、&color(olive,white){''『郵便局の...
この2つの政策は「フリウリ征服戦争」と大きく関係のあること...
----
&size(15){次話「[[No.13 フリウリ征服戦争(1466年3月-1474...
&size(15){前話「[[No.11 テッラ・フェルマー動かぬ地(1446...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
終了行:
*国防と新産業政策-ヴィターレ・ドルフィン・ナーロ(1450-60...
#contents
**現在進行中のミッション [#e022c0ce]
-フリウリを制圧!(アクイレイアの首都の制圧)
**ヴィターレ・ドルフィン ナーロ [#ga7c1694]
第68代ヴェネツィア共和国ドージェ(元首)ヴィターレ・ドル...
ヴェローナとトレヴィザーノで同時に発生した大規模な暴動の...
第67代ドージェ アゴスティノ・コンタリーニ アルドブラン...
1450年12月に当選しドージェに就任した。
ナーロは1471年に病死するまで長期にわたってドージェを務め...
その在任期間中に行った政策は多い。
**どの国策を選ぶべきか [#xd146eb6]
1453年5月、十人委員会は新しく追加する「国策」((≪作者注釈1...
について、激しい議論が繰り広げられていた。
「我が国は貿易立国だ。通商政策こそ国の要。
''『統一的貿易方針』''(交易効率+10%)か''『合理的商慣...
選ぶべきだ。」
「派遣可能な全貿易中心地に商人がいて、しかも国庫に金が余...
そんな政策をとってなんの意味がある。」
「軍隊を養える資金が増えるではないか。」
「陸軍部隊上限値まで常備軍を拡張しているのにか。
それより10,000人しかいない予備役(=人的資源)をどうにか...
''『国民皆兵制』''(人的資源+50%)を導入すべきだ。」
「海軍兵力は全然増強してないじゃないか。
我が国は海洋立国なのだから海軍増強は重要だし、金も要るだ...
すると一人の委員が言った。
「我が国のような小国では軍隊にいくら投資しても焼け石に水。
ここは''『新世界の探索』''(探検家と征服者の登用。植民地...
国庫に積みあがっている資金を有効活用して、
新たなビジネスチャンスを見出してはどうだろうか。」
このアイデアは素晴らしく良いように思えた。
十人委員会はすぐさま『新世界の探索』の有用性を検討した。
しかし、調査の結果、「国策」採用後でも植民地可能範囲はジ...
広がらないことが判明し、この案の採用は見送られた。
「なかなかうまくいかないものだ。はて・・・」
ため息をつく委員を前に、ナーロは言った。
「ここは『国民皆兵制』を採用してみないか。
我が国の通商政策にいまのところ特に支障がないのであれば、...
オスマン帝国からの脅威に備えようではないか。」
こうして&color(olive,white){''『国民皆兵制』''};の導入が...
**印刷業の育成 [#h14e1c5c]
1445年頃、ドイツのマインツでヨハネス・グーテンベルグが発...
1460年までにはヴェネツィアにも伝えられていた。
これまで本といえば全て人の手による写本しかなかったので、
この時代、本は大変な貴重品であった。
このため素早く複写できる印刷技術は、非常に画期的なもので...
しかし、カトリック教会は「悪魔の道具」だとして、印刷機が...
聖書が安価に手に入るようになり、聖書を読むことができる人...
カトリックの教義に疑問を抱く者が増えるのではないかと恐れ...
「ドージェ、我が国で&color(olive,white){''『印刷業の育成...
1461年1月、側近はナーロにそう進言した。
「パトヴァやフェッラーラの貧乏学生どもは、書籍を必要とし...
手書きの写本では高すぎてとても手が出ません。
活版印刷技術を用いて大量に本を刷れば安く販売できますので、
購読層の大幅な拡大につながります。
我が国には大図書館もあり、著作物にはことかきませんから、
新たな産業の育成につながりましょう。」
「それはいい案だが、欠けているものがある。」
「は、なにがでございますか?」
「人間というのはだな、堅苦しいばかりでは息ができんのだよ...
「はあ。」
「著作物にあれも加えるのだ。」
「あれ、とはなんでございますか。」
「分からん奴だ。」
「そう言われましてもなんのことやら・・・」
「(小声で)だからピンクな本を大量に印刷すれば、うはうは...
「・・・・」
&color(olive,white){''【印刷屋さん】''};
#ref(./146101_印刷屋.JPG,90%)
この政策のおかげで、これまで本といえば重くて立派な装飾本...
文庫本サイズの手軽に持ち歩ける本がたくさん出回るようにな...
ヴェネツィアには、言論統制もなかったので他国では出版でき...
自由に出すことができ、しかも発行部数が多かったので、
ヴェネツィアから発行される本は多くなった。
こうして他国にはない「出版業」が栄えたことにより、生産技...
だが、この政策は後の時代の政策に大きな影響を与えることに...
ナーロは、この政策が後世の人々の悩みの種になろうとは、想...
**その他の政策 [#t05b3e14]
1466年、ナーロは&color(olive,white){''『度量衡の統一』''}...
貿易国家にとって、秤が統一されていることは商取引上非常に...
人々は大いに喜んだ。
また、彼の功績としては、&color(olive,white){''『郵便局の...
この2つの政策は「フリウリ征服戦争」と大きく関係のあること...
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&size(15){次話「[[No.13 フリウリ征服戦争(1466年3月-1474...
&size(15){前話「[[No.11 テッラ・フェルマー動かぬ地(1446...
&size(15){タイトル「[[アドリア海の女王]]」にもどる};
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