MOD作成

イベント作成

イベントの作成法について解説します。

イベントの構造

イベント文に必要な部品は以下の通りです。

id

イベントの通し番号です。この番号が同じイベントが2個以上あってはいけません。 なので、新たにイベントを作る場合は未使用のidを用意する必要があります。

トリガー

イベント発生条件を設定する箇所です。

発生確率

イベントの発生確率を設定する箇所です。 基本発生確率と確率補正を設定します。 確率補正の設定は必須ではありません。 確率補正は補正値と補正条件で構成されます。 補正条件を満たした場合、基本発生確率に補正値が掛け合わされます。

イベント名

イベントの名前を設定する箇所です。 名前を直接書き込むのではなく、イベント名番号を書き込みます。 イベントファイルとは別にlocalisationフォルダのファイルにこのイベント番号と、それに対応するイベント名を書くことになります。

イベント文

イベント発生時に表示される文章を設定する箇所です。 イベント名と同じく文章を直接書き込むようにはなっていません。

効果

イベントがもたらす効果を設定する箇所です。 選択肢毎に効果を設定します。

イベント作例

以下は特定の州がヴェストファーレン王国の中核州になるイベントです。

革命が発生した国がLuneburg、Osnabruk、Hesse、Lippe、Munsterの5つの州を領有しており、 このイベントが未発生で、 ヴェストファーレン王国が存在しない状態でいると、このイベントが発生します。 このイベントは基本的には180ヶ月に1度の確率で発生しますが、 安定度が2以上の場合は171ヶ月に1度の確率で発生します。(180×0.95=171)

このイベントが発生したときに選択肢Aを選ぶと、いくつかの州がヴェストファーレン王国の中核州になり、 選択肢Bを選ぶとヴェストファーレン王国の中核州が出てこない代わりに安定度が1下がります。

country_event = {
	id = 1012  (ここでidを設定)
	trigger = {  (ここからトリガーの設定)
		NOT = { has_country_flag = core_to_westfalen } (このイベントを未経験)
		NOT = { exists = WES } (ヴェストファーレン王国が存在しない)
		is_revolution_target = yes (革命が発生している)
		owns = 53		(Luneburg州を領有している)
		owns = 56		(Osnabruk州を領有している)
		owns = 81		(Hesse州を領有している)
		owns = 82		(Lippe州を領有している)
		owns = 86		(Munster州を領有している)
	}     (ここまでトリガーの設定)
	mean_time_to_happen = { (ここから発生確率の設定)
	
		months = 180 (基本発生確率)
	
		modifier = {
			factor = 0.95 (確率補正)
			stability = 2 (確率補正が得られる条件)
		}
	} (ここまで発生確率の設定)
	title = "EVTNAME1012" (イベント名)
	desc = "EVTDESC1012" (イベント文)
	option = { (ここから選択肢Aの効果の設定)
		name = "EVTOPTA1012" (選択肢文の設定)
		ai_chance = { factor = 90 } (AIがこの選択をする確率)
		WES = { (誰が効果を得るかの設定。これを設定しないとイベントが発生した国が効果を得る)
			add_core = 52		(Altmark州が中核州になる)
			add_core = 53		(Luneburg州が中核州になる)
			add_core = 54		(Bremen州が中核州になる)
			add_core = 56		(Osnabruk州が中核州になる)
			add_core = 57		(Hannover州が中核州になる)
			add_core = 81		(Hesse州が中核州になる)
			add_core = 82		(Lippe州が中核州になる)
			add_core = 83		(Nassau州が中核州になる)
			add_core = 86		(Munster州が中核州になる)
		}
		set_country_flag = core_to_westfalen (このイベントを経験したというフラグを立てる)
	} (ここまで選択肢Aの効果の設定)
	option = { (ここから選択肢Bの効果の設定)
		name = "EVTOPTB1012" (選択肢文の設定)
		ai_chance = { factor = 10 } (AIがこの選択をする確率)
		stability = -1 (安定度が1低下)
		set_country_flag = core_to_westfalen (このイベントを経験したというフラグを立てる)
	} (ここまで選択肢Bの効果の設定)
}

localisationフォルダ


質問などはこちらへ。

最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

  • この例の発生確率は180ヶ月に1回の確立で、stabilityが2以上なら180*0.95の171ヶ月になる。でいいのでしょうか? -- ユクシ 2010-02-16 (火) 22:11:54
  • そうなります。 -- イベント作例筆者 2010-02-17 (水) 01:35:02
  • イベントでAIの行動を国別で指定することはできますか?TAG -- バイバルス 2010-02-18 (木) 06:00:05
  • たとえば中国ならばAIがとる確立は0%だけど、イギリスならば50%というように。 -- バイバルス 2010-02-18 (木) 06:00:57
  • ai_chance = { factor = 100の次にmodifier = {factor = 0 tag=MNG} modifier = {factor = 0.5 tag=ENG}という風に追加していけば出来たと思う。見にくくてごめん。 -- ここ書いてる人とは別人 2010-02-18 (木) 14:44:16
  • 「イベント作成/応用編」のページを用意いたしました。 -- 2010-02-18 (木) 17:55:54
  • decisionsのreligionでのイベントではどうやって記述すればいいですか? -- バイバルス 2010-02-18 (木) 21:31:19
  • 宗教政策(religion_decisions)の設定の話? それとも政策(decisions)の条件に「プロテスタントであること」などの宗教関係の条件を付けたいって話? -- 別人 2010-02-18 (木) 22:46:42
  • すんません。religion_decisionsのカリフ制度を変更したいとおもっていまして、マムルーク朝がアッバース朝カリフを庇護した事象を再現しようと思っています。つまり、マムルーク朝は初期から「アッバース朝カリフ」制度をもっており(これは全世界で1国しか名乗れないようにしたい)、マムルーク朝を滅ぼして、かつ、カイロを征服した国が a.「アッバース朝カリフ制度」を継承する、b.「アッバース朝カリフ制度」を廃止して「スルタン・カリフ制度」を開始(選択肢bはAIでトルコが主流文化の国では100%選択にしたい) -- バイバルス 2010-02-18 (木) 23:04:34
  • 簡単にですが、政策作成のページを作ったので参考にしてください。aiが国策を実行するかどうかの確率は、国策もイベント同様に、国毎や政体毎、フラグの有無などによって変更できるので頑張ってください。 -- 別人 2010-02-19 (金) 00:04:22
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