続・我々は永遠に海を支配し続ける

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マラッカが作成した世界地図(嘘
 

新世界へ・・・

鄭和がひさしぶりにマラッカを訪れると、 パラメスワラくんが顔をかかえてワンワン泣いていました。

鄭和.jpg やあ、パラメスワラくん。どうしたんだい? どうせ女性にでもフラれたんだろう。だけど、フラれた原因がその醜い顔にあるんだなんて、勘違いしちゃあいけないよ。きみの独善的な性格こそが、きみが女性に嫌われる一番の原因なんだからね。

スルタン.jpg 勘違いによる決め付けでそこまでいう鄭和さんこそ、モテなさそうな性格をしていると言えるでしょうね。どうせ鄭和さんには悲しみに暮れる心なんてないんでしょうよ。

鄭和.jpg いやいや、私だってついさっきまで心が張り裂けそうなくらい悲しい気持ちだったが、きみが泣いているのを見て、ふふふ、気持ちが晴れやかになったのさ。

スルタン.jpg あんた最低だな。

鄭和.jpg それはさておき、何故きみは泣いていたのかな?

スルタン.jpg というのも、マジャパヒト王国を屈服させのにぼくにかけられた呪いが解けていないんですよ。

スルタン.jpg ぼくはいつまでオランウータンの格好をしなければならないのでしょうか。

鄭和.jpg その話なんだがね、きみに呪いをかけた魔法使いは、マジャパヒト王国が降伏する直前、ジャワ島から逃げ出して、はるか東の大陸に逃げたという話なんだよ。

スルタン.jpg ちくしょう、そいつを追っかけて、必ずこの姿を治させてやる。

鄭和.jpg すばらしい決意だ。きみなら必ずできると、私は信じているよ。

スルタン.jpg ところで、鄭和さんは何故悲しんでいたのですか? ぼくも言ったんだから、教えてくださいよ。

鄭和.jpg じつはね、私のパトロンである明の皇帝が先日崩御されてね。外戚の連中が大航海なんていう金のかかる馬鹿げた事業は即刻中止せよと、裏工作をやっているらしいんだ。おかげで私の宝船艦隊は港に抑留されて、一部は解体、次の航海はいつになるか分からないという体たらくなんだ。

スルタン.jpg ふーん。

鄭和.jpg これはフラグだから、ちゃんと覚えておくように。

スルタン.jpg そういったメタ発言は自粛してください。

1419年10月24日

鄭和.jpg この日、(土着君主を除いた)初代マラッカ国王Hamzah1が崩御。

スルタン.jpg でもぼくはピンピンしています。どうやらぼくの魂は次代に引き継がれたようです。

鄭和.jpg 姿かたちはオランウータンのままのようだがね。

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マラッカ王国の年代記1399-1419
 

スルタン.jpg ふむふむ。「スルタンHamzah1はマラッカに専制君主制を打ち立て、二度にわたる侵略戦争を勝利に導き、アチェとの短い戦争を成功裏に終わらせた。この外征によってパッターニとクランタンを得る。Hamzah1はカリフの称号を名乗り、貴族制を好んだ。」

鄭和.jpg なかなか高評価だったね。ご苦労様。

スルタン.jpg どうもです。次代の能力値はイマイチですねえ。

鄭和.jpg 代替わりしたので婚姻を更新することを忘れないようにね。

スルタン.jpg らじゃーです。

暇です。

鄭和.jpg うわあ、暇だなあ。

スルタン.jpg 1プロヴィンスしかないマカッサルと同盟してるから、この国をブルネイやマジャパヒトの侵略から守らなくて色々と大変なんですけどね。戦争で消耗したキャラック船の補充やら外交関係の再構築やらでこっちも忙しいんですよ。

鄭和.jpg だけど、AAR的にどうもなあ。

鄭和.jpg ブルネイやマジャパヒトとどう戦いましたとか、ミッションに沿って全土に要塞をつくっていく過程とか、あんまり詳しくレポートしても仕方が無いだろう。

鄭和.jpg なんか、こう、心が躍るような、国家的な大事業というやつはないのかね。

スルタン.jpg それは早く「新世界への探索」をとって大航海に乗り出せ、ということですね。

鄭和.jpg そそ、そういうこと。

スルタン.jpg 鄭和さん、祖国で干されちゃったからって、こんなところで代償行為をしないでくださいよ。

鄭和.jpg うるさい、おれだってなあ・・・。

スルタン.jpg 分かりました分かりました。お、1425年に新君主登場です。政治8外交5軍事8の名君ですよ。

鄭和.jpg そりゃよかったですね(棒読み)。おっ、祖国からなにやら手紙が来ているぞ。

鄭和.jpg ・・・。

スルタン.jpg なんて書いてあるんですか?

鄭和.jpg 鄭和の遠征艦隊を再建するから至急帰還せよ、だと。

スルタン.jpg よかったじゃないですか!

鄭和.jpg ああ。じゃあ行ってくる。さらばだ!(キラッ

(間)

スルタン.jpg あんがい、面倒くさい人だったんだなあ。

1436年!!!

鄭和.jpg マラッカよ! 私は帰ってきた!!!

スルタン.jpg わあ、驚いた。どうしたんですか鄭和さん。もう1436年ですよ。

鄭和.jpg 前回が1425年だから、もう十年以上も経った計算になったのか、

スルタン.jpg しばらく見なかったですねえ。何してたんですか?

鄭和.jpg もちろん、大航海だよ。楽しかったなあ。百隻の宝船艦隊を率いて諸国を漫遊。

スルタン.jpg で、今日はそのついでに寄っただけですか?

鄭和.jpg いや。

スルタン.jpg ・・・?

鄭和.jpg 旧作のEU2では、この1436年に「宝船艦隊*1の運命」的なイベントが発生して、明が解禁政策をとるか大遠征を継続するかを選べるんだ。

スルタン.jpg 旧作のwikiにある「国の進路を決める大事な選択」ってやつですね。

鄭和.jpg そう。ちなみに海禁政策を選ぶと北京に工場がもらえ、反対に大遠征を継続すると安定度がマイナスされる代わりに 技 術 グ ル ー プ が ム ス リ ム に な る 。

スルタン.jpg うへえ。

鄭和.jpg さすがにバニラの効果は強烈過ぎると思ったのか、AGCEEPでは上海に造船所&探検者一人というふうに改定されているがね。

スルタン.jpg 鄭和さんの事業を継続するメリットについては分かりました。でも、今日はあなたはそんな自画自賛をするためにここへ来たのですか?

鄭和.jpg ちがう。

スルタン.jpg んもう、じゃあ何しにきたんですか。こっちだって暇じゃないんですよ。いい加減にしないと怒りますよ、ぷんすか。

鄭和.jpg 落ち着いて聞いてくれ、明の宮廷は、「宝船艦隊の運命」について「海禁政策をとろう」を選択した。EU3的に言えば、最初の国策に「Quest of the World*2」ではなく、「Grand Army*3」を選択したんだ。

スルタン.jpg QtnWを選択する明なんて見たことないですけどね。

鄭和.jpg 私の祖国は史実のように私の業績を否定し、私のつくった艦隊を解体して、私のつくった海図を焼き払っている。もはや明の提督として大航海を継続することは困難だ。

スルタン.jpg それで、マラッカに来て大航海をやろうっていうんですか?

鄭和.jpg そうだ。ときにパラメスワラくん、交易レベルはどれくらいになった?

スルタン.jpg まだ5ですね。来年6になります。

鄭和.jpg さっさと7まであげるんだ*4

スルタン.jpg 7になるのは1441年ですが。

鄭和.jpg それまで私はここで待つことにしよう。いいかい、もはや私たちは運命共同体だ。私はきみの王国の力を借りて大航海をする。きみは私の航海技術を借りて、はるか東方にあるという新大陸を発見し、国力を蓄え、自分にかけられた呪いをとく。

スルタン.jpg まあそれはいいんですけど、1436年って鄭和さんが没する年ですよね? いつまで生きるんですか?

鄭和.jpg AARの演出的に私は死なないことになっている。ふかく考えてはダメだ。

スルタン.jpg 分かりました。

鄭和.jpg スルタン.jpg そして数年が過ぎた。

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マラッカ王国には鄭和艦隊に従事した多数の華人が亡命し、王国は宝船艦隊を継承する意志をあきらかにする
 

鄭和.jpg 私たちはついに征服者conqistadoreと探検家exployerを雇えるようになった。大航海時代のはじまりだ。

スルタン.jpg 我々は永遠に世界の海を支配し続ける!


*1 鄭和の艦隊は金銀財宝を積んでいたためこう呼ばれた
*2 征服者と探検者を雇える国策
*3 陸軍の保有限界が倍
*4 QtnWの必要条件

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