外伝2 (HttT)ヴェニスの商人のための都市運営を考える<政経塾編>†
このページでは、GC開始ヴェネツィア(in HttT)の「統治論」を考えてみました。
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GC開始(1399年)時点 ヴェネツィア共和国の概要†
政治体制 | 重商共和制 | 技術グループ | ラテン |
保有州 | ヴェネツィア、トレヴィザーノ、アルバニア、アテネ、クレタ |
首都 | ヴェネツィア | 貿易中心地 | ヴェネツィア |
国教 | カトリック | 国教以外の宗教地域 | 有(ギリシア正教) |
国の文化 | ロンバルディア | 許容文化 | ギリシア |
技術レベル†
統治Lv | 交易Lv | 生産Lv | 陸軍Lv | 海軍Lv |
3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
スライダーの位置†
中央vs地方 | 貴族vs富豪 | 農奴vs自農 | 革新vs保守 | 重商vs自由 | 攻撃vs防御 | 陸軍vs海軍 | 質vs量 |
2 | 1 | 0 | 1 | -3 | 3 | 3 | -1 |
GC開始~15世紀の戦略†
この項目の対談者†
- アントニオ・ヴェニエル(第62代ドージェ:<No.1-4>登場)
- ヴィターレ・ドルフィン・ナーロ(第68代ドージェ:<No.12-13>登場)
- ヴィターレ・スガイナ・スフォルツァ(第69代ドージェ:<No.13-15>登場)
司会者:「本日は歴代のドージェをお迎えして、トップの視点によるヴェネツィア統治論について対談して頂きます。それでは、皆さんよろしくお願いいたします。」
ヴェニエル、ナーロ、スフォルツァ:「よろしくお願いします。」
初めの一手†
- 政策
ヴェニエル:「ヴェネツィアがGC開始直後に実施しなければならない政策は、『真実の宗教の進歩法』 だ。5州中3州(アルバニア、アテネ、クレタ)がギリシア正教なので、改宗させる必要がある。『真実の宗教の進歩法』 には、改宗成功率を上昇させる効果があるので、大変役に立つ。」
ナーロ:「 『真実の宗教の進歩法』 を実施するには、何が必要なのだ。」
ヴェニエル:「 神学者 が顧問にいることだ。HttTでは、伝統値を消費すれば自由に顧問を見つけてくることができるようになったので、大変便利だ。」
スフォルツァ:「それで、 神学者 セバスティアノ・サン・パウロ(<No.1>登場)を採用したのか。」
ヴェニエル:「その通りだ。」
ナーロ:「 神学者 自体に改宗成功率を上昇させる効果があるから、ダブルでお得だな。」
- スライダー
スフォルツァ:「他国だと 「中央集権」 にスライダーを動かすのがセオリーだと思うが、なぜしなかったのだ。」
ヴェニエル:「ヴェネツィアには、 『印刷業の育成』 という 生産効率+15/月 の効果がある大変お得な固有政策がある。だから、ヴェネツィアでは 「革新主義」 のほうが重要なのだ。」
ナーロ:「ちょっと待った。君が<No.1>で最初に動かしたのは、「量重視」 じゃないか。」
ヴェニエル:「うむ。先に 『海軍徴兵法』 の実施を狙ったのだ。 『海軍徴兵法』 には、革新主義にスライダーを動かす効果があるのでな。」
ナーロ:「しかし、 『海軍徴兵法』 の実施には、「量重視1」 が必要だから、GC開始直後のスライダー位置だと、2つ動かす必要があるぞ。素直に「革新主義」 を動かしたほうが、早く 『印刷業の育成』 を実施できるのでは?」
ヴェニエル:「量重視のスライダー効果には、人的資源の増加がある。領土が増えた時代の君には分からんかもしれないが、私は1万人にも満たない人的資源をどうにかしたかったのだ。」
ナーロ:「少しばかり人的資源が増えても焼け石に水ではないか。それよりは、収入を早く増やす戦略を取るほうが、ヴェネツィアにはふさわしい、と思うが。」
スフォルツァ:「そんなに早く(ぴーっな)本が読みたかったのか?」
ナーロ:「うっ。」
スフォルツァ:「まあ、どちらの選択をするかは、好みによって分かれそうだな。」
- 技術研究
ヴェニエル:「技術研究への資金投入は 「安定度」 に全額投入、安定度をMaxにして税収を高めたら、「統治」 に全額投入だろう。」
スフォルツァ:「随分偏った配分だな。」
ヴェニエル:「 「統治4」 になると、『第1の国策』 の採用と 『寺院』 が建設できるようになる。」
スフォルツァ:「ほう。」
ヴェニエル:「特に 『第1の国策』 は国の基礎力を大幅に変えてしまうから、最優先で実現させるべきだと思う。」
次の一手†
- 政策
ナーロ:「次にヴェネツィアが採用すべき政策は、『酒税法』 と 『冒涜禁止法』 だな。」
スフォルツァ:「どんな効果があるのだ。」
ナーロ:「 『酒税法』 には税収upの効果、『冒涜禁止法』 には宣教師派遣費用downの効果がある。特に 『酒税法』 はなるべく早めに採用したい政策だな。」
ヴェニエル:「わしは、そんな法律は必要ないと思うがな。」
スフォルツァ:「え、なんで。」
ナーロ:(ひそひそ)「両方とも 元首行政能力が6以上必要 だから、行政能力が5のヴェニエル君は1403年の選挙<No.4>で負けたんだよ。」
スフォルツァ:(ひそひそ)「選挙は怖いからねぇ。一発で 行政6以上の元首 が当選しなかった場合には?」
ナーロ:(ひそひそ)「4年後にまた選び直しさ。共和制のいいところだね。」
ヴェニエル:「なにをこそこそと話をしている。」
二人:「いや、別に。」
ナーロ:「 『酒税法』 の採用には、もう1つ、財務官 or 徴税官 を顧問する必要がある。HttTでは、顧問を自由に見つけられるから、雇用は元首が確保できてからでいいだろう。」
スフォルツァ:「交易戦略とあわせて考えると、交易効率がupする 徴税官 がいいかもしれないな。」
ナーロ:「私は、実質的に獲得できる金額が多いので、財務官 のほうがいいな。」
スフォルツァ:「好みの問題になりそうだな。」
- 第1の国策
ヴェニエル:「わしは、カエターニ(第63代ドージェ)が、第1の国策で 『国立銀行』 を採用したのは間違いだったと思っている。」
ナーロ:「インフレ低下効果のある 『国立銀行』 をとるのは定石じゃないか。」
ヴェニエル:「他国ならそうかもしれないが、ヴェネツィアは交易に特化しないと生きられない国だ。交易効率upの効果がある 『統一的交易方針』 を採用し、第2の国策で 『国立銀行』 を採用したほうがよかった。」
スフォルツァ:「この論点は、交易戦略とあわせて後日検討してもよいかもしれないな。」
当面の目標†
- ヴェネツィア固有政策の実現
ナーロ:「あとは 『印刷業の育成』 (生産技術+15/月) と 『スタト・ダ・マル』 (交易効率+10%) の実現を目指すんだな。」
スフォルツァ:「どちらもヴェネツィア固有政策だ。」
ヴェニエル:「必要な条件は?」
ナーロ:「 『印刷業の育成』 が 「革新主義4」 、『スタト・ダ・マル』 が 「港保有州を6以上領有」 だ。」
ヴェニエル:「やっぱり、モレアとイピロスは領有したほうがよかったかな?」
スフォルツァ:「かもしれないが、まあ、別にどっちでもいいよ。」
司会者:「以上で、お時間となりましたので終わらせて頂きます。皆さん、本日はありがとうございました。」
三人:「ありがとうございました。」
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