スウェーデンは北欧帝国の夢を見るか


状況確認

G:実に一年ぶりの出番だな。 K:覚えてる人、いますかね? G:いたとしても、ここを見てるかどうか……同じパラドゲーつっても色々毛色が違うしな。 K:ですねぇ。ところで。 G:んむ。雑談はこれぐらいにして、まずは状況確認といこうか。 K:はーい。

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K:プロヴィンスの区切りのせいで結構な大国に見えますが、経済状況は今ひとつです。 G:身も蓋もねぇな、おい。 K:まあ月収8.4Dですからそこまで致命的でもないんですけどねー。植民地の維持費が1.7Dかかりますし。序盤のインフレは覚悟したほうがよさそうです。 G:テストプレイ時に資金0で鋳金しなかったら経費の方に回すんじゃなくて借金だったしな……さておいて。周辺国との関係は? K:まず、デンマークとは同君連合の下位構成国です。 G:うぉーい。いきなり従属国スタートかよ。 K:まあ同君連合ですから。王様が死ぬのを待ちましょう。政治体制は封建君主制。中央集権-地方分権スライダーが下限0なのも厳しいですね。 G:INから地方分権は旨みがほとんどないからな……ってあれ? K:どうしました? G:このスライダー移動のトコにかいてある「うんたらかんたら:33%」ってなんだこりゃ? 3.0の時はなかっただろ。 K:スライダーを移動させると、その3つのうちどれかが起こるみたいですよ。ちなみに中央集権に寄せると、どう転んでもロクなことになりません。 G:暴動か反乱か安定度低下か。なんという究極の三択。 K:まあ、それでも中央集権に寄せていくメリットはあると思いますけどね。 G:でなきゃやってられんよ。……ところで、デンマーク以外との関係は? K:西にノルウェー。ここはデンマークと同盟を結んでいます。 G:カルマル同盟ってやつかな。よく知らんけど。 K:あと目立つのは東のノヴゴロドと南のチュートン騎士団ですねー。 G:チュートン騎士団っつーと4Gamerの記事でやってたアレか。そこまで駄目そうにも見えんけどなぁ。 K:まあ、やってみたら分かるんじゃないですか? G:それもそうか。 K:技術レベルはすべて3。INでは最初の国策を取れるのが4なので、国策はまだ取れません。宗教はカトリックです。 G:OK、概ね把握した。んじゃ始めるか。

始動、初動、七転八倒

K:最初のミッションが来ましたよー。 G:ラップ族を文明化か。ここの空き地に植民すりゃいいんだな? K:ええ。というわけで早速入植者を一人送ります。 G:しかし、序盤の20Dってきついなぁ。 K:ほらほら、愚痴ってないで他の処理を済ませちゃってください。 G:わーってるよ。CoTを選んで優先度設定。商人は一々手動で送ってられないしな。後はスライダーだが……。 K:中央集権じゃないんですか? G:いや。自由貿易に一つ振る。 K:へ? G:政策リストの中にハンザ同盟があった。交易効率+10%とかなりでかいんだが、条件が重商主義-自由貿易が-1以上なんだよ。 K:なるほど、とりあえずそれを目指そうってことですか。 G:そういうことだ。……よし、反動は特に痛くなかった。*1 K:後は、軍隊の維持費を半分まで下げますね。 G:そうしてくれ。ところで、なんかペナルティあったっけ? K:ペナルティというか、100%だと士気+2みたいですね。後は下げてると耐久度や兵力が補充されなかったような。 G:まあ戦時には当然100%ってことか。ともあれ、進めよう。




K:植民成功しました! G:おぉ! ……ってマテマテ。 K:どうしました? G:植民地維持費、3.5Dに跳ね上がった……。 K:……わぁい。 G:……大丈夫かな、これ。 K:破綻もそれはそれで、オツなものです。 G:んなワケにいくか。まあ、当分はインフレ諦めてやるしかないか……。

従属国は辛いよ

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K:無理に資金を作り続けて入植者を送り続けた甲斐あって、1406年にめでたくラップランドが州になりました! G:これで植民地の維持費が減るぜ。……まあインフレが既にしてエライことになってるんだが。 K:10%ぐらいまでは甘受するべきだってエライ人が言ってました! G:誰だよエライ人。まあそれはさておき、1411年には二度目のスライダー移動。 K:今回も自由貿易ですね。 G:うむ。……「商人が廃業」か。まあこれは別にいい。それよりも、だ。 K:はい、政策「ハンザ同盟への加盟」を選択しました! G:これで交易の利益が増える。少しは経済状況が好転してくれるといいんだが。 K:ですねぇ……。

G:さて、うだうだやってる間に1412年だ。「統治」が4になったぞ。 K:これで国策が選べますね。やっぱり「統一的交易方針」*2ですか? G:んにゃ、「中央銀行」*3K:……インフレですか。 G:……インフレだ。既にして6.4%なんだよ。さすがにこの辺で歯止めかけんとマズい。 K:貧乏は辛いですねぇ。 G:辛いなぁ。

K:っておろ? G:ん? なんか見慣れん火のようなアイコンが……って交戦中!? K:えーっと、確認します! ……これは。 G:どうした? K:デンマークがチュートン騎士団と交戦中です! G:げっ。そうか、従属国だから、自動的に巻き込まれたのか! K:そうらしいですね……どうしましょう? G:スウェーデンって最初っから割と有力な海軍持ってるんだよな……とりあえず、海戦で勝つ。後は様子見て強襲上陸をかける。うまく切り取れれば恩の字だ。 K:海兵隊いませんから戦闘効率悪いですよ? G:この時代にそんな兵科はねぇ! ってかゲーム違ぇ!




G:まあ、考えてみりゃ当たり前だよな……。 K:なーんで気づかなかったんでしょうね……。 G:おいしいところは全部デンマークのものだった。 orz K:そりゃあ、アガリは先に親分に入りますよねー。 orz G:……とりあえず、今後は巻き込まれても船だけだしてお茶を濁そう。……とっとと国王死なねぇかなー(ボソ) K:不穏ですねぇ。まあ概ね同意ですけど。




G:さて、その後チュートン騎士団に工作を仕掛けて大義名分を得たと思ったら従属国は他国に宣戦布告できなかったとかいう仕様上の悲哀を味わいつつ……。 K:……100Dがドブに。 G:言うな、俺も泣けてくるから。まあ1425年。ようやく待ちに待った時が来たわけだ。 K:デンマーク国王、エリック7世崩御。スウェーデンにはオスカル1世が新たに即位しました。 G:しかしなぁ。 K:なにか? G:アライグマが国王ってどうなんだ。 K:……ツッコミませんよ。 G:……ツッコんでくれよ。まあこれでめでたくスウェーデンは同君連合から解放されたわけだ。 K:ついでに新しい王様は行政8と優秀です。 G:軍事は4、外交は3だけどな。完全な内政家か。 K:これで、フィンスカ騎兵が使えますねー。*4 G:うむ。さあ、いよいよスカンジナビア制覇に向けて動き出すぞ! K:おーっ!

いざ、統一戦争

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G:しかし、いきなりおあつらえ向きのミッションがきたな。 K:そうなんですか? これからノルウェー、デンマークと雌雄を決しようというときに、邪魔なような気もするんですが。 G:でもないぞ。このミッションの達成条件、ノルウェーの属国化だ。 K:……うわぁい。 G:というわけで宣戦布告したいが、大義名分がなぁ。安定度打撃を諦めて仕掛けるか? K:とりあえず、どの程度下がるか見てみたらどうです? G:そうするか……ん? 同宗教(-1)だけ? K:あ、ほら。ここじゃないですか? G:……あー、そうか。そういやノルウェーもデンマークもスウェーデンの中核州持ってるんだった。 K:つまり、大義名分は十分、ってことですね。 G:うむ、では……いざ、宣戦布告!

G:勝ったぞ。 K:はやっ! G:いや、実際のプレイでは結構かかったんだがな……。 K:まあ、戦争シーンをうだうだ書いててもしょうがないですからね……。 G:一番時間がかかったのは攻囲戦で、その間騎兵5000で湧く端から敵の1000単位の兵力を叩き潰してただけだしな。 K:デンマークとの同盟は切れちゃいましたけどね。 G:まー、向こうがノルウェーを選んだんだ、しょうがあるめ。……どうせいずれ叩き潰さなきゃならなかった相手だしな。 K:まあ、スカンジナビア建国を考えると避けて通れない道ですしね。*5 G:いずれが今になっただけの話だ。幸い今回は25D払ったら手を引いてくれたし。 K:結局は1対1でしたね。 G:うむ。同程度の国力なら、人間がついてて負けるわけはないな。これでノルウェーの領土は大部分分捕れた。 K:属国化はしなかったんですか? G:しなかった、つーか無理だった。属国化は104ポイントとかだったからな。 K:領土が広いからですかね? G:おそらく。まあ、次で決めるさ。

G:しっかし、暴動発生率9%とか、怖いなこれ。 K:ある程度兵力は用意しとかないと怖いですね。 G:実際には駐留させるより騎兵5000を即応戦力としたほうが効率がよさそうだな。 K:本音は。 G:……全部に相応の戦力貼り付ける余裕なんかない。まあLV1要塞だけは全土に建てておくさ。 K:侵入即占領じゃないのがせめてもの救いですね。 G:序盤ならLV1要塞でも中々落ちないしな。……といってる間にノルウェーとの停戦期限が切れたな。よし、仕掛けよう。 K:え? 大義名分……。 G:ぬかりはない。前の和平交渉時、割譲するプロヴィンスにスウェーデンの中核州ははずしてある。 K:え、えげつなー……。 G:狡猾と言ってくれ。 K:てかプレイヤーチート? G:言うな。 K:どっちですか。 G:その言い方はいやなんだよ! ともあれ宣戦布告。 K:デンマークとノヴゴロドがついてきましたね。 G:……マジ? K:マジです。 G:……いや、ノヴゴロドはキプチャク・ハンにえっらい押されてるから、てっきり切ってくるかと思ってたんだが……。 K:来たものは仕方ありませんよ。で、どうしましょう? G:……50Dぐらい包めば帰ってくれんか? K:無理っぽいですね。 G:仕方ない。ノルウェーは中核割譲+属国化で脱落させる。ノヴゴロドは適当なところで停戦だ。で、デンマークだが。 K:どうします? G:くるなら来い。叩き潰す! K:おー。でも、兵力13000とか見えてますけど。 G:……マジ? K:マジです。 G:こっちの陸上兵力全部とほぼ同数じゃねぇか……。 K:仕方ありませんよ。で、どうしましょう? G:インフレ覚悟で鋳金。んで、兵力を積み上げる。プロヴィンスは1つ2つくれてやれ。誘引して勝てる兵力をそろえたところで叩き潰す。 K:了解、その方向で動きます。




K:な、なんとか勝てました……! G:ノルウェーは事前の想定通り。ノヴゴロドは痛み分けで講和。デンマークからも1州割譲+ブレーメンの独立で講和。思ったよりなんとかなったな。 K:ただ、海軍戦力の増強は急務ですね。 G:そうなんだよなー……。何しろデンマークのキャラック9隻の艦隊に手がでずに、渡海攻撃できなかったからな。 K:今の経済規模なら、こっちもそれに匹敵する艦隊は作れますよ。 G:次の戦争までに、頑張ってそろえるしかないか。

栄光の女王

K:さて、1436年にデーン文化を得るが発生し、そして1441年。 G:オスカル1世が崩御、ウルリカ・エレオノラ1世が即位した。 K:行政3、軍事3、外交5……。 G:言っちゃなんだが、その……無能? K:そこはオブラートに包んで、お飾りと。 G:大差ねーぞ。

K:さて、即位後まもなく、「統治」が7になりました。 G:そろそろ新しい国策が取れるかー。 K:戦争関係とります? G:うんにゃ、ここらで「統一的交易方針」を取っておこう。 K:経済力の強化ですか。 G:ぼちぼち各CoTでの競争も激しくなってるしな。後は収入強化にもつながる。 K:戦争はプレイヤーテクニックでなんとか? G:むしろ金の力でなんとか。一気に兵力揃えればこの段階ならなんとかなるし。 K:まあそうですけど。身も蓋もないですねぇ。 G:言うな。

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K:ちなみに、大体この頃の地図です。スカンジナビア半島の大部分を占める青が我がスウェーデンです。 G:チュートン騎士団(中央部灰色)頑張ってるなぁ。 K:デンマーク(左側の赤)も何気にドイツに食い込んでます。一方ノヴゴロド(右側の緑)はキプチャク・ハン国(その右、クリーム色)に押しまくられてます。 G:なんでこんなに元気なんだよ、遊牧民族。




K:あれ? G:どうした? K:いや、その。左下に出てるアイコンなんですが……。 G:貿易協定ならシカト……ってあれ? K:ええ、なんか見たことないアイコンなんですよね。……って、ヤバ。 G:どうした。 K:……同盟の履行要請です。 G:…………ちょ、ポップアップでないのか!? K:……なんか気がついたらノルウェーとの同盟も切れてるんですけど……ひょっとして。 G:気がつかないうちに要請蹴っ飛ばしてたかな……頭イテ。 K:どうします? G:ブレーメンもカシモフ・ハン国*6も見捨てられん。その要請、受けるぞ。 K:三正面ですか。キツイですねぇ……。

G:まあ、やってみればなんとかなるもんだ。 K:ノルウェーは踏み潰して再度属国に。カシモフ・ハン国側の方はノヴゴロドから1州占領したところでそこを割譲させて講和しました。 G:デンマークが少々てこずったが、横からチュートン騎士団がちょっかいをかけてきてくれて助かった。チュートン騎士団の艦隊を相手するのにデンマークの艦隊がシェラン島周辺を離れたからな。 K:おかげでユトランド半島などを割譲させることができました。後はもう一回やれば属国にできますかね。 G:順調すぎて怖いな。




K:あ。 G:今度はなんだ!? K:いや、いい知らせです。ゴットランドの反乱勢力が我が国に庇護を求めてきました。 G:おお、そいつは重畳。 K:それとですね。 G:ん? K:これで、所有プロヴィンスが30になりました。帝国主義の導入*7が可能です! G:いよっし! 安定性に打撃は痛いが、中央集権に寄せられるのは魅力だ。変更するぞ!

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G:さて、1456年の地図を掲載して、一旦締めとしよう。 K:あの後、もう一度デンマークとの戦争が発生。今度はしっかりと艦隊を編成していたので、デンマーク艦隊を撃退しつつ全領土を占領しました。 G:結果、デンマークはシェラン島とハッラントを残して、所領を失うことになった。次に一戦あれば、そんときは属国にできるだろう。 K:東方ではリャザンが起こり、ノヴゴロドはその勢力を大きく減じています。 G:まあ脱落だろうな。しかし、講和のルールを勘違いしてたのが痛い。 K:アイスランド東部がホラントに取られちゃってるんですよね。 G:ここは割譲なしでノルウェーを属国にするべきだったな、失敗。 K:「誰に」渡すかが講和画面で出ませんからね……。 G:自分がもらえると思っちゃったんだよなー。 K:それとは別の話になりますが……。 G:ああ、ミッションだな。 K:最初は、律儀に全部達成しようとしてたんですよね。 G:まあ、軍拡系(某国より多い軍を保有しろ)は無理そうならとっとと諦めるのがよさそうだな。コストが馬鹿にならん。 K:この辺は国策の兼ね合いもありますしね。 G:うむ。ま、その辺が分かっただけでも収穫だ。 K:ともあれ、スカンジナビア半島は大半を制圧しました、が。 G:東や南に強国ができつつある。まだまだ油断はできんな。 K:当面はキプチャク・ハン国ですかね……。 G:守るだけならなんとかなるんだろうが……まあ徐々に、な。


タイトル未定に続く


*1 国内CoTで自国商人が廃業するイベント発生。国内CoTがそもそもないので、事実上ノーペナルティ。
*2 交易効率+10%
*3 インフレ率-0.1%/年
*4 政策:フィンランド騎兵の使用。騎兵費用-5%
*5 ノルウェー、及びスウェーデンの首都プロヴィンスの領有及び中核化も、スカンジナビア建国の条件の一つ
*6 ノヴゴロドから反乱を経て独立。現在同盟中
*7 政治形態が「帝国」に変更される。ただし安定度-3。

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