グラナダのAARが無かったので。
遊牧国家のすすめの時と同様に、どこかから電波を受け取って書いてみました。 目標はグラナダが生き延びる目処を付けること、その定石を探すことの2点です。 グラナダプレイ時の参考にしていただければ幸いです。
バージョン DW5.1 開始年次 1399年10月14日 難易度・好戦性ほか 全て標準 幸運 ランダム 開始国家 グラナダ 作者 遊牧民(仮)
さて、始まりましたグラナダプレイ。数日後にはカスティーリャが9割9分宣戦布告してきます。 まず最初にすることは……なけなしの外交官を使って、ポルトガル(実質はイギリス)への宣戦布告。
別にトチ狂ったわけじゃありません。ちょっとゲームの穴を突くだけです。 皆さんも経験がおありでしょう。併合しようと目論んでいた国の一部が、他の国に占領されていたら……。 そう、併合できません。
というわけで、異教徒共にグラナダの国土を蹂躙させます。 初期配置の兵は解体したり動かしたりしない方が良いでしょう。 というのも、下手に動かすとイギリス軍に全土占領されて一発併合食らったり、カスティーリャに以下略されるためです。
カスティーリャにアルメリアとグラナダを占領された所で、ジブラルタルを包囲するのはポルトガル。 この段階でイングランドが和平を申し入れてきました。資金支払いだけの破格の条件。 慌てずウィンドウを脇に避けて、時間を進めます。 するとジブラルタルが陥落、スペインがアルメリアの割譲で強制和平を要求します。
ここで和平提案をクリック。先の条件でイギリスとの和平が成立し、グラナダは5年間の猶予を得ました。
いやね、本当はこんな手じゃなくて真っ当に勝ちたかったんですが……無理でした。
最初にやってみたのは、サルディーニャの併合による避難所形成。 カスティーリャの主力は必ずと言っていいほどラ・マンチャからグラナダへ向かうので、その隙をついた機動です。 国策を軍事演習に変更したら、最初の2個連隊をアルメリア→ムルシアのコースで移動させ、艦隊はコグだけ分離させて出航。 ガレー3隻を囮にしてコグがバレンシア湾まで逃げ切り、そこで君主付き1個連隊を乗船させます。
(もう一つの連隊は、ムルシアで作成中の兵士を潰すため) 西地中海にコグが到着したら、サルディーニャへと宣戦布告。
この時点でサルディーニャには士気の低い1個連隊が存在し、2個目の連隊が作成中のはずです。 上陸したらコグを同盟国の港へ撤退させ、勝利を祈りましょう。 野戦に勝ってしまえば後は降伏を待つだけ。グラナダは防衛主義MAXなので、先にサルディーニャが落ちるはずです。
ところがサルディーニャを併合しても、運命は変えられない模様。 カステラ様はやっとのことで見つけた新天地へも上陸・占領、結局一発併合されてしまいます。
次の作戦はガチンコ勝負。英語版WIKIにあった方法の改良です。 グラナダへ殺到するカスティーリャ軍を尻目に、アルメリアで傭兵を作成。 初期の軍もアルメリアへ移動させます。そのまま全軍を敵首都トレドへと移動 こちらの主力が残っているとAIは兵を分散させないため、アルメリアやジブラルタルは包囲されず、しばらく保ちます。 しばらく静かな戦いが続き……トレド陥落! 防衛主義のためか、攻城合戦ならグラナダに分があるようです。
ところが、首都が落ちたにもかかわらずカスティーリャは和平してくれません。 それどころか、更に兵を増産する始末。手を尽くしてみたものの、数に押されて主力が敗走、そのまま併合の流れでした。
他にも少数の兵で逃げ回ったり色々やってみましたが、どれも空振り。
私のプレイスキルでは、和平交渉に細工をするのが限界と結論づけました。
なお和平に関してですが、AIの交渉提案の順番によって、色々パターンが分かれる模様。
上の図のようにカスティーリャ→イギリスの順番で和平すると、どうにか生き残れます。 逆にイギリスが先に和平すると、カスティーリャが戦争継続して併合フラグ。 イギリスとカスティーリャが同時に和平打診した場合は……こんな感じになります。
領土は保全したものの、賠償金2重取りで財政が破綻という……。
さて、本編へ戻ります。
どうにか5年の猶予を得たグラナダですが、何もしなければ確実に滅びます。 カスティーリャの手が届かない新天地が必要です。 カスティーリャには見えておらず、グラナダから見えており、なおかつ取りやすい場所……。 みんな大好き、エチオピアが妥当ですね。VicでもHoIでも定番です。 しかも今AARでは、ご丁寧にも旧アダル領を奪ってくれています。 兵力は歩兵八千の模様。
マムルーク朝の通行許可を取ると、収入全てを国庫につぎ込み、エチオピア戦への部隊を作ります。 輸送は前大戦を生き残ったコグが担ってくれます。(ガレー3隻を生け贄に捧げ、同盟国の港へ逃走) 同時に金策として、宮廷顧問を作っては売りさばきます。
そして1404年、エチオピアに宣戦布告。 敵兵は騎兵パワーで蹂躙します。 有利な地形と戦力にもかかわらず、技術差からかエチオピア軍は敗走。追撃に移ります。
1406年 主力を全滅させると諦めたのか、エチオピアは旧アダル領であるゼイラ・ハウドの割譲を認めました。 イスラム教地域が手に入ったのは僥倖です。
すぐさまに金食い虫の騎兵を解体。同時に国の焦点をハウドへ移動します。 これは反乱対策ですが、収入重視ならグラナダに残しておくべきでしょう。
とはいえこの2州、同宗教とはいえ異文化・海外扱いで暴動発生率も高く、収入はゼロなのですが……。 なお、スライダーは海軍主義へと動かしています。将来の植民を見越して。
ここでカスティーリャがリトアニアと同君連合のお知らせ。 一見カスティーリャの強大化に見えますが、なにぶん遠隔の地。 その上東欧のごたごたに引きずり込まれたようで、グラナダにはグッドニュースでした。
1407年 国策を軍事演習に切り替えます。少しでも陸軍維持費を減らしたいので。 金策がしたいところですが、そもそもグラナダには交易で勝てる競争力も、国立銀行で得られるだけの収入もありません。 このため芸術の守護者で人身売買するか、軍事演習で反乱鎮圧部隊を値切るのが有効でしょう。
さて、ここからしばらく時間が飛びます。カスティーリャが攻撃してこなかったもので。 東欧でチュートンと激戦を繰り広げているらしく、グラナダ侵攻の余裕は無いとのこと。
1422年 ついに、ようやく、お待ちかねのカスティーリャからの宣戦布告。
もちろん本土はノーガードです。厭戦が激しく上がり、収入はゼロになりますが我慢の子。 カスティーリャにレコンキスタ完遂の栄誉など与えません。 モロッコから戦費の援助が飛んできて、幸いにも破産は免れます。 しばらくすると、カスティーリャの同盟国から痛み分けの要請が飛んできました。
とはいえカスティーリャ本体はやる気が別格。 カスティーリャが和平の使者を寄越してきたのは、1425年を過ぎてからでした。
有り金全部を持って行かれるのは困りますが、反乱で滅亡するよりはマシです。 仕方なく和平を結びました。 ついでに、エチオピアの占領地で地方の慣習の支持を決定します。
同地域の税収がマイナスされますが、どうせ税収0なので関係ありません。 船もないので関税も0ですし。
しばらくして、商人からお金を貰います。泣いて喜んでハウドにお城を築きました。 ゼイラには建てません。カスティーリャに首都を割譲する際、一度アダルに明け渡して取り返す予定があるからです。
1440年 君主が死去し、摂政評議会の統治となりました。
正当性がごりごり下がるため、大元帥を雇った上で諸国と婚姻を結びます。
カスティーリャはイギリスとの争いが激しいようで、こちらに来る気配はありません。
1449年、新君主が成人するまで、グラナダは何事もなく無事に過ごせました。(官僚の人身売買は行いましたが)
1455年 来年にはアダルが中核になるという時、ハウドで反乱イベントが発生しました。
ゼイラを一度アダルへ返すため、あえて反乱を起こします。 しかし、上手く動いてくれません。
ソマリが同族文化になった頃、ソマリのナショナリストはなぜかアウドのベルベラに侵攻。 仕方がないので、お金を貯めて首都を移転する方向にシフトします。 兵を2個連隊残して解雇して、資金を国庫に注ぎ込むと、得られる資金は年37ダカット。 人身売買を考えないなら、首都移転の費用までに20年。 インフレ率20%を越える計算ですが、仕方ありません。 幸いにもカスティーリャは北アフリカ制覇に忙しくて、グラナダは眼中にないようです。 しかも1464年にはフランスに叩かれて、ガリシアを手放しています。
あとティムールがやたら伸びているのは、筆者の魂が乗り移ったとしか思えません。 しかし、あまり伸びるとグラナダの危機なので、やめていただきたい。こっちくんな。
そして1474年10月、グラナダは14.7%のインフレ率と引き替えに、ついに1000ダカットの資金を手に入れます。 この間、インフレ率マイナス3の神イベントが2度発生しています。
神はグラナダを見捨ててはいなかった。 ですが慌ててはいけません。植民資金を得るために、もうしばらく時間を流します。 この間に国策は植民地探検へと切り替えておきます。
首都を移転すると、さっそくグラナダをポルトガルに無料で売りつけます。
デンマークが参入している北アフリカ争奪戦といい、イベリア周辺の混乱はしばらく続くでしょう。 これでカスティーリャから狙われる心配はなくなりました。 もはやグラナダはカスティーリャの小銭ではないのです。
周辺国との関係は良好。手元には僅かばかりの資金。目の前にはアフリカとインド洋の入植地が広がっています。 最大の危機を脱したグラナダには、明るい未来が待っていることでしょう。
というわけでカスティーリャの狂犬っぷりに助けられた本AARは、一旦ここで終了とします。 後はマンスターや琉球プレイとそう変わらないので。とはいえ、交易力の無さに泣きそうですが……。
プレイレポにもどる