イロコイの初期状況はこんな感じ。南側の緑色の部分がイロコイ、北側がショーニーである。他は僅かな未開地と大部分の未知の領域。なんともシンプルでよろしい……訳はないが、まあこれがイロコイの現状である。 さて、イロコイの抱える問題点とは何か? と言えば……問題点でない物を探した方が早い気もするが、概ね以下の通りだろう。
斯様に厳しい状況だが、どうせ解消するためにはヨーロッパ人が来るのを待つしかない。とりあえずするべきことは、ヨーロッパ人が来たときにすぐ動ける状況を作っておくことである。 その目標は以下の通り。
一つ目は、これが「西欧化」の条件だからである。条件には君主の能力も関わっており、これが運次第になる以上、それ以外の条件は整えておきたい。二つ目についてはまあ、言うまでもないだろう。 ちなみに、イロコイの初期スライダーは、地方分権5、富豪中心5、自由農民5、革新主義0、重商主義0、防御主義5、陸軍主義5、質重視0。10回スライダーを動かせれば条件は満たせる上、他も自由農民に振り切っているなど、それほど悪くない。
初手としては、中央集権……ではなく。革新主義に一個寄せる。これは、中央集権に寄せた場合、2/3の確率で反乱が発生するためである。要塞がないため、要塞で反乱軍を拘束する……という通常の手段が成立せず、またイロコイの初期兵力が歩兵1000(一個連隊)であることも考えれば、反乱が起きてしまうのはいかにも拙い。というわけで、最初は革新主義に寄せるのである。次以降は収入を確保するために中央集権に寄せていくことにする。 そして、限度いっぱいまで歩兵を雇う。最初は扶養限界が3なので、3個連隊。これではショーニーを破るには足りないが、そこは小細工を使う。 大体12月には兵力が揃うので、纏めてショーニーとの国境に配置。一応君主を将軍にしてつけておこう。今後も当面は将軍を雇うという贅沢はできない。君主の将軍化が頼りである。機動にプラスが付くことを祈りつつボタンを押すべし。 次に、士気のことも考えて、1月1日に編成が完了するように傭兵を2個連隊雇う。これと傭兵の維持費でほぼからっけつになるはず。上手くいかなかったらほぼ詰みなので、最初からやり直そう(苦笑)。 そして、1月1日付で開戦をする。上手くすればショーニーが「侮辱」しているはずなので安定度ペナルティは1で済む。駄目でもまあ、回復にそれほど手間も掛からないので、ここは思い切って仕掛けるべし。傭兵はオンタリオ(東側)から突っ込ませてオンタリオを奪い、他の領土は占領で済ませる。正規軍3個連隊は西側からナイアガラに突っ込ませよう。後は機動を駆使して首都を占領すれば、ショーニーは和平に応じる。そうなれば、賠償金を(取れるなら)取って講和しよう。領土は欲張るべきではない。 ……何故かと言えば、結局「要塞がつくれない」この一点に尽きる。要するに反乱が起こった時に迅速に対処するには、反乱リスクがあるプロヴィンスに兵力を張り付けておくしかないのだ(そうでないと反乱軍が即そのプロヴィンスを占領してしまい、ナショナリズム+10年のペナルティが来る)。この時点での扶養限界は4のはずなので、2つ以上のプロヴィンスを同時に抑えておくのは厳しい。なので、一つずつプロヴィンスを抑え、ナショナリズムによる反乱リスクが消滅する30年が経過するまでは、地道に抑えておくしかない。 傭兵は最初の講和が成った後に解雇する。その後は和平が切れるごとにショーニーが宣戦布告してくるが、上手く釣りだして首都を占領してしまえば、簡単に講和できる。それよりも中央集権に寄せた時に起こる反乱が厄介(騎兵がない+要塞がない+軍事レベル0で打撃力がないのないないづくしで、とにかく殲滅するのに手間がかかる)だが、地道に潰していくしかない。 ……そんなこんなでヒューロンを滅ぼし、後はスライダーを動かしながらじっとヨーロッパ人が来るのを待つ……待つ……待つ……。
こねぇ。
放棄した以前のプレイ時は大体16世紀半ばに隣接したのだが、今回はどういうわけか植民速度がやたらと遅い。やっとフランスと隣接したのが、なんと1614年だった。んで、フランスと接したことでヨーロッパ方面が見えたため、原因判明。
イギリス滅亡寸前である。何故かブリテン島の大半が教皇領になっていたのだ。ちなみに画面外だが、ポルトガルもスペインにぼこられ、事実上の死に体であった。この両国が殆ど動けない状態だったため、結果的にアメリカ方面への植民が遅れたらしい。ちなみに後年判明するところ、北アメリカに来ていたのはフランス、スペイン、ノルウェーの三カ国であった。 幸いにしてこの時の君主は行政7であったため、西欧化の条件は満たしていた。この200年ほどで蓄財したお金を使って友好度をある程度高めつつ、一気に西欧化を行う。
最初の西欧化の翌月、早速陸軍や生産のレベルが上がる。200年以上の蓄積は伊達ではない。以降は隣国ボーナスだけである程度サクサク上がっていくので、その間に全力で安定度に突っ込みつつ、西欧化を促していくことになる。 そして三年後、安定度が回復したので、二度目の西欧化を行う。
また、統治が2に到達していたため、この時同時に政治体制を部族独裁制に変えた。安定度は本来-4されるが、西欧化の影響で既に-2であったため、実質-1で変えられるからである。政治体制が部族独裁制である場合、「政治体制を改革」の政策は統治2で行える(他の部族政治体制である場合、統治は8~10必要)ので、これが一番都合がいいのであるが、スライダー制限からどうしても反乱リスクが高くなる。そのため、すぐに政治体制の改革が行える状態まで待っていた。 安定度が2まで回復したところで「政治体制の改革」を実行。政治体制が専制君主制になる。とうとう部族社会の頸木を脱したわけだ。 そして、安定度が3まで回復するのを待ち、三度目の西欧化を実行する。
かくて、イロコイは西欧化し、めでたしめでたし……とは当然ならない。 そもそもまだまだ技術では大幅に遅れをとっている(フランスはとっくに陸軍20超)だし、北米での縄張り争いもある。本当の戦いはこれからなのだ。