イロコイの初期状況はこんな感じ。……はいそこ、使い回しとか言わない。 ヒューロンと自分だけの9プロヴィンス、海岸はなし、という立地条件には当然ながら変化はない。が、非常に大きな違いが一つある。それが、これ。
技術開発が可能になっているのである。 これは、DWから導入されたSlow Limitというシステムによる。簡単に言えば、これが設定されている技術グループの国は技術レベルがSlow Limitレベルに到達するまで、技術グループによるペナルティが軽減されるのだ。新世界はこれが3のため、技術レベル0→1は100%、その後2に上がる際には70%、3では40%と徐々にペナルティがきつくなり、4以降は本来の10%になる。とは言え、これによって技術レベル4、即ち国策をとるレベルにヨーロッパ人が来る前に到達できるようになったわけで、大変ありがたい。ただひたすらぼんやりとヨーロッパ人が来るのを待つのではなく、様々なアクションを取ることが可能になったのだ。 と言うわけで、ここで改めてINからイロコイの状況の変化を纏めてみる。項目名は前回のAARと同一にして、変更点を記述してみた。
大分状況が緩和されたとは言え、やはりある意味ヨーロッパ人待ちなのも事実。とりあえずヨーロッパ人が来たときにすぐ動ける状況を作っておくことが目標であるのは、今回も変わらない。その為には、
一つ目は当然「西欧化」の条件だからだが、最終的に軍を西洋グループへ近代化するには中央集権-5が必須となる。経済的にもよくなるので、これはやっておきたい。 二つ目は、今回はある程度の技術開発が可能なことに起因する。最初から無闇に手を広げても技術コストの増大>領地を広げたことによる収入の増加、となることは明白なので、暫くは初期領土を維持しつつ、技術開発に勤しみたいからだ。ただ、ヒューロンを放置しておけばそれこそ戦争に継ぐ戦争になるため、さっさと属国化しておくことが必須となる。後は、しかるべき時に外交併合してやればいい。
初手は当然革新主義。そして、限度いっぱいまで歩兵を雇う。さらに傭兵を雇って……とこの辺りは定番の動き。注意すべきは、領土は占領するに留めて奪わないことと、ナイアガラとヒューロンを占領すること。経済価値の違いで、オンタリオとヒューロンではぎりぎり属国化に応じてくれない可能性が高い。ナイアガラとヒューロンなら確実なので、そこを抑えてやれば
この通り。楽なものである。ちなみにIN時代なら(多少)悩んだCBだが、DWでは部族国家同士は常に「部族間の不和」というCBがある。ちょろいものだ。ともかく、これならナショナリズムに基づく反乱も気にしなくて済むため、技術開発に専念できるはずだ。 技術開発で何を優先するかは人によるが、「統治4」「生産4」「陸軍3」辺りが目標になるのは概ね異論のないところだろう。個人的には、生産1は最優先とした方がいいと思う。生産1は生産効率+10%と、生産収入が格段に跳ね上がるからだ。その後は、今回のプレイでは生産4を優先したが、統治を優先し、国立銀行を取るというのもあり得る選択肢だ。
上記は宮廷顧問を雇っていると時々起こるイベント。必要コストの20%がランダムで手に入る。技術レベル1のコストの高さとこの時分での収入の低さと相俟って、エライ効率を誇るイベントになっている。
生産、統治共に4になったところで、ヒューロンを併合。幸い一発で成功した。ちなみにこの時点で1506年。ラッキーイベントも連発したとは言え、結構いいペースである。 ちなみに宮廷顧問だが、そこそこのレベルを2~3人雇うか、高レベルを一人雇うかは財布と自信のプレイ傾向と相談しながら決めるといいだろう。どっちにしろ当分は政務官は余り気味である。 国策は最初は国立銀行。その後、適当なところで植民地探検に変え、植民者を貯めてから礼拝の義務化へと変えた。とは言え、植民地探検は本来ラッキーイベントのはずの植民会社の設立(既知の未開拓地に植民者2人が送られる)がまだ接したくないのにヨーロッパ勢力と接する危険性もある諸刃の剣ではある。と言うか、一度それで詰んで最初からやり直したのだが。まあ、そうそうない事態ではあるので、そこまで神経質になる必要はないだろう。 なお、今回の肝が礼拝の義務化。安定度コスト-33%は、安定度を都合25回復させないといけない西洋化には極めて便利。実際、ほぼ半年未満で1回復していくペースだった。
さて、実際のプレイでは16世紀半ばにはポルトガルが来ていることが分かったのだが、中々こちらまでは来ない。出向こうにも君主の内政は6。西洋化はできるがぎりぎり政治体制の変更はできない悩ましいライン。悩んだ末に、1591年にこちらから植民者を送り、ポルトガルと接触。西洋化を開始した。次の君主が内政6以上とは限らない。殆ど苦肉の策である。しかし、その強気が運を引き寄せたか、
最高の君主がその座についた。ここら辺だけは本当に運任せなので、これはありがたい。 ちなみに西洋化していく時に大事なこととして、「西洋化に抵抗」のイベントは、最初のもので抵抗を受け入れることがある。西洋化に抵抗の補正があると軍の近代化ができないため、無視した方がよさそうだが、実際問題として
ということがあるため、さっさと抵抗に呑まれて10年の間に完全な西洋化を達成し、その後悠々と軍を近代化する方がいいだろう。
その後、順調に最後の西洋化
そして、政治体制の改革を達成。
……ちなみに訳文では「王子」になってるが、貴族共和制でこれでは色々意味不明である。ここでのPrinceは「大公」と訳すべきではなかろうか。 そして、その後、不幸にもタィエンダネガ・ケンテは逝去してしまったが、イロコイの2度目の選挙で選ばれた大公が、
まさかの内政9。この大公に至っては4年弱の統治期間だったのだが、それでも無事、最後の課題、軍隊の近代化は達成した。 しかし、これでようやくスタートライン。次は植民などで領地を広げつつ、まずはヨーロッパ諸国に技術で追いつかねばならない。先は長いが、いよいよこれからだ。
1600年頃のアメリカの様子。イギリスとアイルランドが北部に進出している。その他にもフランス、ブルターニュ、ノルウェー、ナバラ、オーストリアなどとにかく数が多い。 それもそのはず。
この通り、珍しくイベリア半島+フランスがカオスなことになっていた。ちなみにイギリスとアイルランドはほぼ安定。オーストリアはいつも通りだが、更に東ではオスマンが大暴れという状況である。