サファヴィー教団は13世紀にアゼルバイジャンでうまれた十二イスマーイル派(シーア派)の宗教結社。 彼らは15世紀、6代目教主であるイスマーイル1世のもとで急速に軍事的傾向をつよめていった。 1501年、ついにイスマーイル1世は軍を率いて白羊朝の首都タブリーズに入城。
サファヴィー朝のはじまりである。
イスマーイル1世がタブリーズに入城した直後のペルシアは、アゼルバイジャンを支配する辺境国家にすぎない。 しかし外交地図を見てもらえば分かるように、彼らの中核州はアゼルバイジャンからペルシア全土に及んでいる。 ペルシアの当面の戦略は、黒羊朝とホラサーンから中核州をとりもろし、統一国家を形成することにある。