フェルディナント・マリアがバイエルンの爵位をついで半年ほど経ったある日、チュートン騎士団長が死亡した。 チュートン騎士団長は神聖ローマ皇帝のため、神聖ローマの諸侯は選挙を行い次期チュートン騎士団長を皇帝に選定したのだが、ここで前代未聞の事態が発生した。 次期チュートン騎士団長ハインリッヒ5世は、即位を拒否し、次期皇帝にバイエルンのフェルディナント・マリアを推挙した。
選定候全員の票が割れたので、神聖ローマ帝国のために、チュートン騎士団長が遠慮したと言うのが真相だろうか? 異例の事態であるが、80年ぶりにバイエルンに皇帝位が戻ってきたのだ。 この時点で、ローマ教皇との新たな抗争の序曲が始まったことを、神聖ローマ帝国参加のすべての諸侯が予想した。いや、序曲を聴きたいに違いない(ぉぃ