最後の十字軍

第一夜

「おれは・・・エルサレム王になる・・・!」

はいはい、わかりました。

ここは15世紀のフランス王国。 ゲーム開始年月は1453年8月、フランスとイングランドが百年戦争を終え、 フランスが大陸からイングランドの勢力をたたき出した月から、このAARははじまります。

「はぁはぁ・・エルサレムには、エルサレムにはいつ攻めるの?」

待ってください。 まずは状況を確認しましょう。

フランスは現在ヨーロッパの列強です。 ブルゴーニュやブルターニュを除いてフランスのほぼ全土を支配するか属国におき、 年頭収入は200ダカット弱、陸軍は3万4000人、海軍もそこそこ。 なお、この回ではゲーム開始時点から教皇の後見人になっています。

「つえー! 超つえー!」

すごいですね。

「さっそくエルサレムを回収しよう。(エルサレムを領有している)マムルークに十字軍認定して、宣戦布告。ぽちっとな」

あっ

「え? なに?」

オスマントルコがマムルークと同盟して敵側にまわりました。

「なんだ そんなもの  おれはヨーロッパ最強の国、フランスだぞ  トルコもエジプトも みんなまとめて 粉砕してやらあ」

オスマントルコの海軍とロードス島近海で海戦に突入してしまいました・・・

・・・

敗北です・・・

「リロード」

第二夜

「前回の教訓はなんだね」

フランスから中東まではともかく距離がありすぎます。 陸軍をピストン輸送するにはあまり適していない地理関係です。

「そうだね」

ということで、開戦前に中継地点をつくっておきましょう。

「ほほう」

ヴェネツィアから軍の通行許可をもらっておきました。 これで、ヴェネツィア領土であるロードス島を中継基地としてつかえます。

「それはいいね  なんか、ヴェネツィア海軍の助けを借りて十字軍をした、っていう脳内補完もできるし  趣味も実益も兼ねるとはこのことですね」

脳内補完はいいんですが・・・

あと輸送艦がデフォルトでは4隻しかなかったので、6隻に増やして、 陸軍全部をロードス島にいったん、輸送しておきました。 あとはマムルークに宣戦して、ロードス島の3万4000人をエジプトに上陸させるだけです。

「あっ」

えっ?

「隣国のブルゴーニュが宣戦布告してきたお (´・ω・`)」

(´・ω・`)

「本国には兵が一人もいないお」

^0^

「リロード」

第三夜

王様、私たちは二度の失敗を経て、さまざまな教訓を得ました。

「うむ、なんだね?」

まず、海軍を増強することです。 輸送艦はデフォルトでは数が足りませんし、戦闘艦もオスマンに劣るようでは話になりません。 戦場は地中海ですから、ガレーとコグを中心に量産体制を整えるべきです。

それから、外交関係に気を配るべきです。 ヴェネツィアからは軍隊の通行許可をもらうべきです。そうすればロードス島が中継基地としてつかえます。 あと隣国のブルゴーニュは大国なので、同盟をしておくべきです。同時に婚姻も。 キリスト教世界が団結していなければ、なぜ十字軍という途方もない事業を成功させることができるでしょう?

「そのとおりだ。  なんか今回は長文で論理的でいいかんじだお  これならエルサレムが回復できるかもしらんな」

さあ、行きましょう! 約束の地へ! われわれの聖地、エルサレムへ!

「デウス・ウルト!」

マムルークに宣戦布告しました。 オスマントルコもマムルークに同盟して敵側にまわりました。

「かまわぬ、フランス軍主力はすでにロードス島にいる  オスマン海軍が来る前に全部エジプトに上陸させてしまえ!」

上陸成功!

やった! アレクサンドリアを陥落させました!

アレクサンドリア攻防戦で敵の主力を一旦退けましたが、わが軍がひどく損耗してしまいました。

補給のためにしばらくは動くことができません><

「フランス本国で徴兵を行い、第二陣としてエジプトに派遣するのじゃ」

無理です!

「なぜだ」

トルコの海軍によってわが海軍はすでに全滅しています!

「それじゃ、エジプトに上陸したフランス軍は袋の鼠じゃないか」

そうですね・・・

あっ、マムルークとトルコの連合軍が視界にはいってきました・・・

こちらの戦力は2万人ほど・・敵の戦力は・・・3万6000?!

「リロード」

第四夜

「そろそろエルサレムを征服したいんですが」

その件なんですが、王様。 マムルークを攻撃すれば、ほとんどの場合、それと同盟してオスマンがついてきます。 で、わがフランスといえどもこの大国二カ国を同時に相手にするにはまだ力不足です。

「ほんとうですね」

それでですね。 まず順番として、先にオスマンを叩くのはどうでしょうか? オスマンを攻撃してもなぜかマムルークは同盟参戦してきませんし。

「各個撃破というわけだな。  うむ、よろしい。  それに、15世紀半ばに教皇ピウス2世が唱えた十字軍は、オスマンを主敵としたものだったからな。  脳内補完も容易というものじゃ」

脳内補完は別にいいんですが。

まあ、じゃ、そういうことで。 オスマンに十字軍認定しますね^^

・・・

あ、あれ?

「どうしたの」

今回のプレイでは、フランスが教皇の後見人じゃないですね、そうか、デフォルトの後見人はゲーム開始時点でランダムできめられるのか。

「じゃあ後見人になるまで気長にまとうではないか。  その間にフランス内の属国を併合したり、内政整えたりすればいいじゃない」

そうですね

~そして十年がすぎた~

「ぷんすか!  いっこうに後見人になれぬ!」

もう1464年になってしまいました・・・

「リロードだ、リロード  わしは十字軍をしたいのだ  最初からフランスが後見人になるまでリトライを繰り返そう!」

了解です

第五夜

ふう・・・

「賢者乙」

誰が賢者ですかw

リトライを繰り返して、ようやくフランスが教皇後見人になっている1453年8月シナリオに行き着きました。 これで軍隊増強&外交関係強化をすませて、オスマンに十字軍認定しますね。

「よっしゃ、まずは史実どおりビザンツ帝国復興を目指すことにしよう」

貴様の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!

パパパパウワードドン

「うおー!  ロードス島からアナトリア半島へピストン輸送をかけるのじゃ!  オスマンはハンガリーその他とバルカンで戦っているから後方は手薄のはずなのじゃ!」

とりあえず全員上陸完了させました

げっ

「どうしたの」

オスマン主力が取って返してきました

メフメト2世率いる2万の大軍です

「ま、まずい  うちは上陸をすませたばっかだから6000とかそこらの小軍勢に分散しておる  は、はやく兵力の統合を・・・あっ」

LOSE

LOSE

LOSE

「へ、兵力が溶けていくぅ・・・」

王様、どうします?

「リロード」

第6夜

今度はどうしますか?

「もういい 陸路でいく」

陸路で?

「サヴォイア→ミラノ→ヴェネツィア→スティリア→ハンガリー→セルビアと通ってオスマンに行く」

発想の転換ですね

「デフォルトの陸軍3万4000を陸路でバルカンに直行させて、  本国では騎兵1000歩兵5000の割合で徴兵して、これも後からバルカンに直行させる」

全部騎兵のほうがいいんじゃないですか?

「全部騎兵とか封建制の軍隊じゃありえないだろw」

まだヒストリカルなプレイにこだわりますか・・・こんだけ負けておいて

「いいの! これがおれのパラドゲーの楽しみ方なの!」

まあいいですけど

「ぬおー」

どうしました?

「メフメト2世が3万の大軍でやってきた!」

こっちは4万弱いるじゃないですか、返り討ちにしてやりましょう!

「相次ぐ連戦で2万5000くらいまで消耗してるんだよ!  うわっ、こっちくんな!! おがーん!!!」

あっ 負けた

・・・

あっ 追撃されて殲滅された

「リロード」

もう諦めませんか?

「神は言っている、ここで死ぬ定めではないと」

軍隊の編成はどうします? また歩兵まぜますか? 騎兵主体でいきましょうよ。脳内補完なら、宗教騎士団が相次いで結成されたとかでいいじゃないですか。

「一番いいのを頼む」


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