ラスト・イロコイ・リターンズ 17世紀後半 ヨーロッパ諸国との戦い方


布教活動

 さて唐突だが、土着信仰国家でプレイする場合、宣教師は一つの問題になる。元々の宗教の特性として年間宣教師が0な上に、ゲーム進行の都合上どうしても革新主義に寄せざるを得ないからだ。結果、革新主義MAXによる-1/年の補正が重くのしかかり、まずもって宣教師は得られないというのが常態になる。DWからの新要素である建物の一つ、聖堂を建てることで多少はがんばれるがなにしろ聖堂がLv6の建物な上に1個につき+0.05/年。ヨーロッパ諸国から分捕ったキリスト教プロヴィンスに優先して建てている(聖堂には改宗率+1%もある)が、それでも正攻法では限界がある。一応、もう一つ手っ取り早い方法としては国策もあるにはあるのだが。

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効果自体は悪くないが、イロコイの状況では焼け石に水

 神の福音は+0.5/年の宣教師を与えてくれるが、これでも足りない。そして、キリスト教やイスラムと違い、土着信仰には宣教師を増やす宗教政策などありはしない。と言うか、宣教師云々以前に早々に取ってしまった易断とビジョンクエストしかないのだが。では、宣教師を増やすには保守主義へ舵を取る(実のところ、それほど悪い選択肢ではない)か、あるいは地道に聖堂を建て増すしかないのだろうか? いや、実はもう一つ、ある程度国力のついた現在ならば手っ取り早い手がある。  というわけで隙を窺っていたのだが、ようやく機が訪れた。教皇領に宣戦布告しても、あまり他勢力の介入を想定しなくていい状況が出来上がっていたのである。

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この中で実質問題なのはアラゴンのみ

 開戦からなるべく速やかに教皇領併合まで持っていけるよう、ローマ以外の唯一の教皇領であるアイスランドまで軍を持って行き、いざ宣戦布告。実際に始めると、どこも教皇領を助けにはこなかった。哀れなり。ともあれ、

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そう言えばINの頃は一発併合はできなかったっけ

速攻で教皇領を併合することに成功した。教皇領自体はどうせカトリックの神政国家を乗っ取って復活するのだが、今回重要なのはそこではない。

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ローマ征服発効

 キリスト教以外を国教とする国家がローマを支配すると、ローマ征服が発効する。これによって、+0.5/年の宣教師を得ることができるのだ。神の福音と併せて革新主義のペナルティがちょうど帳消しになる。後は聖堂の数だけ、ゆっくりとだが宣教師が増えていくという算段だ。こうしてなんとか改宗をさせられるようになり、また北米の戦況も目途が立ったところで次の目的を目指すことにした。次の、そして恐らく今回のGC最後の目標――神聖ローマ帝国の解体である。

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余談ながら、ローマは1740年に改宗した

陸軍国家との戦い方(上級編)

 この頃になると、ヨーロッパ諸国との戦いにおいてもまず負けることはなくなってきた。とは言え、相変わらずオーストリアの正面切っての相手は厳しい。

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最早何かのギャグ

 海上封鎖をし、オーストリアの海外領土を取って僅かに積み重ねた戦勝点でアクイレイアを独立させたり、あるいは信仰の擁護者ということでこちらとの同盟を切ってきたスコットランドやクロアチアを征服→再独立させたりしながら、じっと機会を窺う。と、ある時ヴェネツィアと戦争状態に入った。これを好機とばかりに、積極的にヴェネツィア相手に戦勝点を重ねていく。この時、ヴェネツィアは既に南米に首都を移している。つまりこちらの狙いは、都市ヴェネツィアである。

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水の都ゲット

 恐らく慣れたプレイヤーならば、私がなにをしようとしているか既に察しがついているだろう。そう、ヴェネツィアに誘い込み、海路を封鎖して退路を断った上で全軍降伏を狙うハメ技である。あんまり褒められたプレイではないある種のプレイヤーチートだが、効果は絶大だ。

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総軍30万近くとはいえ、1分隊4万前後ならば十分勝負になる

 これによって戦勝を重ね、なんとか今度はスティリアの独立を認めさせることに成功した。大分、オーストリアの支配力も弱まっている。さらに、立て続けの敗戦が祟ったか、次の神聖ローマ皇帝はオーストリアではなかった。これを機会に、いよいよ本格的に神聖ローマ帝国解体に動き出すことにする。  神聖ローマ帝国を解体するためには、選帝侯全てと同盟を結ぶか従属下に置き、その上で皇帝の国の首都を占領している必要がある。この時点での選帝侯で有力と言えるのはオーストリアとボヘミアぐらいで、後は軒並み小勢力である。適当な宣戦布告事由でそれらの国を次々に従属させ、また選帝侯に辿り着くまでに邪魔な国は宣戦布告→併合→州をHREから外す→再独立、と言った手順で勢力圏に組み込んで行った。  そうやって神聖ローマ帝国にかまけていると、意外なイベントが。

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ぇー

 正直どうなんだこれ。まあなにができるわけでもないので放置するしかないのだが。  さて、この頃にはオーストリアも神聖ローマ皇帝に復権していたが、こちらもオーストリアの正面に15万の戦力を揃えられるようになった。いよいよ、正面決戦が可能になったのである。  部隊編成には色々試行錯誤したが、基本的には「8割歩兵、2割騎兵」ぐらいがこの時代では一番安定して戦えるように思う。砲兵まで組み入れれば更に強力になるが、戦略速度が落ちるのでそこは好みも入るだろう。現実問題としては騎兵は4~6個連隊入っていれば十分にその役割を果たす。後の時代の騎兵はあまり強くないので多くてもあれだが、敵と決戦させる部隊であれば騎兵は少数は絶対に入れるべきだ。諸兵科連合ボーナスの有無は本気で戦況を左右する。

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ぇー

 正面決戦に勝ち、オーストリアの本土領土をほぼ全て占領したところで、ごっそりと領土を奪う事に成功した。図の範囲外だが、北ヨーロッパ、バルト海沿岸にオーストリアが持っていた領土も全て奪っている。水色の斜線部分(奪った範囲)の中に白くなっているのは、イベントの領土返還請求でやむなくオーストリアに返還した部分。HREから外す作業が間に合わなかったのだ。とは言え、ここまで削れば最早オーストリアも風前の灯火だ。その後は停戦協定が切れるたびに仕掛けていき、そして1800年1月1日、その日が訪れる。

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さらばだ、神聖ローマ帝国。永遠に!

 18世紀最後の年の年明け、とうとう神聖ローマ帝国は過去の概念となった。この日はもしかすると時代の変わり目としてこの世界では認識されるのかもしれない。

その後の世界

 めでたくHREを解体したところで、このAARもおしまいとしたいと思う。(実際、後20年は惰性のプレイだったし)  最後にいくつか、この世界がどんな19世紀を迎えたかを紹介したい。

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バハマ1州で独立したUSA。哀れなんで併合してあげました
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燦然と輝くIROQUOI'S EUROPEの文字。
オーストリアも一度併合→再独立させたため、この辺りは土着信仰国家が実は乱立している。
フランスはロレーヌが統一寸前。ちなみに教皇領もイロコイの属国だったり
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イギリスはブリテンから追い出され、南米国家となりました。
ブリテン島にあるのは土着信仰国家のイングランドとスコットランドである。
コーンウォールがキリスト教徒最後のよりどころ
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気がつけば呉がまさかの勝ち組。この世界では明の次は清じゃなく呉らしいです。密かに秦も独立していたりする。
そしてチベットでけぇ。日本は薩摩がアーマドナガルに占領されてます。
ついでに橘がカトリック、平がヒンズー教に……なにがあった
……え? 上に不穏なものが見える? それは……
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どう見てもロシアです、本当にありがとうございました。ここまで肥大化したオスマンは初めてだわ……
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最後までおつきあい、ありがとうございました!

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