モンゴル再興 ~DWモンゴル汗国で世界帝国~

治世の時 1560年

あれから数年、ようやく安定度が-1まで回復したがいまだ帝国は熱い反乱のさなかにあった。 国家の方針でのペナルティと遊牧民固有のペナルティ、マイナスの安定度、厭戦感情とあい重なってモンゴル帝国中で反乱が勃発、本土ともいえるモンゴル本国や華北地域でも反乱確率は10%を超え、占領して間もないロシアの諸地域や華南に至っては22%超もの状態になっている。 周辺諸国とも定期的かつ自動的に宣戦を行い高まる厭戦感情と相まって焼け石のごとき状態だ。

モンゴル帝国が誇る8万のマングダイ(蒙古弓騎兵)と10万の歩兵を擁する今でもなお将兵は国内を奔走し反乱軍を鎮圧する日々に追われていた。

だがここは耐え時だ。 国内情勢が安定しさらに技術の西欧化が達成できれば日の目が出てくる。 ここは我慢の一手で戦い続ける。

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1560年におけるモンゴル帝国の反乱発生確率。まるで真っ赤焼けた石の如き。

東南アジアの覇者 1551年

ノヴゴロドへの長征にいったん片は付いたものの、東南アジアを統一しつつあったクメール朝が残っていた北部諸王朝を吸収、モンゴル帝国と国境を接する。 休む間もなく戦いが始まり、雲南方面軍を差し向ける。

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1551年 東南アジアの覇者クメールは4万の兵力を擁する

しかし長征で鍛え上げられた軍はもはやアジア技術の軍など敵ではなかった。 かつてクビライ・ハーンがあきらめた地、南方へ騎馬民族モンゴルは出兵する。 だがここに緩やかな罠が待ち構えていた。

元々遊牧民は反乱確率+5%というハンデを背負っている。 したがって我らの最大の天敵は厭戦感情といっても過言ではない。

遊牧民の戦い方は武装や質は劣っても高い士気の大軍を持って敵を圧倒し敵をしとめるものだ。 ところが東南アジア地域は熱帯であり扶養限界がもともと低い、さらに移動に時間のかかるジャングルや山岳などもあり、大軍を動員するには向いていない。 もっとも遊牧民にとって戦いづらい地形でもある。

戦いそのものは圧倒的にモンゴル側が優勢なのだが、厭戦感情がじわじわと上昇を続けていく。 ほんの僅かだが徐々に歯車が狂い始めてきた事を、この時のモンゴル帝国の首脳達はまだ気づいていなかった。

遊牧民の黄昏

中央アジアに目を向けると、同盟者であるティムール朝の崩壊が始まりつつあった。

理由はたった一つ、定住民の軍に勝てなくなってきたからだ。 先ほど述べたように、遊牧民の戦術は大軍の集中投下による敵主力撃破だ。 つまり大軍を集める必要があるので必然、厭戦感情は上がる。 本来であればこの上昇分を、敵洲征圧後の略奪による厭戦感情低下で抑えるのが遊牧民の戦闘システムの根幹となっている。

ところが、いよいよ定住民の技術力が上がり遊牧民の軍が勝てなくなってくると、大軍の敗北と損耗による厭戦感情の増加のダブルパンチを受けることになる。 まだ完全に滅ぶほどではないだろうが、徐々に、そして確実に遊牧民の優位性失われつつある時代が訪れていたのだ。 それはティムールよりも遅れてイスラム技術化しているわがモンゴル民族も同じであり、モンゴルが技術を手に入れ世界の覇者となるか、はたまたティムール同様、歴史の渦に消えるかは、カーンの采配にすべてがかかっている。

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1552年 瓦解しつつあるティムール朝

東欧技術化 1556年

1556年、ついに東欧技術化を達成するわがモンゴル。 これで遊牧民の中で最も技術的に優れた汗国となった。 各技術に+40と技術の後押しのボーナスがつくのが嬉しい。

だが東欧化の代償は決して安くはないものだった。 このところインフレの上昇がひどい。 この150年の間でのインフレは57%に達し、モンゴル帝国の経済は危険水域に達している。 さらに厭戦感情の高まりにより各地で反乱が勃発、それを鎮圧する為に軍を出動させる都合上、平時だからといって軍維持費の削減による節約もできない。 そこに重ね安定度低下による追い打ちにより国内は混乱の極みに達していた。 外敵よりも国内の反乱が将軍たちの主な相手となった。 月に3度4度と各地で反乱が勃発。東奔西走する日々に追われる。

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1556年 必死にインフレ下げようとしているが焼け石に水だ
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遊牧民陸軍に未来が見えない

東欧技術化はしたものの。この未来予定表というか進化表のどこにも、次の歩兵/騎兵ユニットの進化が見えない。 レベル15まで少なくとも何も進化無しなのだが、150年たってレベル6であることを考えるとこのままがんばって欧州諸国に対抗するには絶望的なものがある。 西欧化のみならず、素直に西欧の優れたものは取り入れ、進化していくべきだろう。


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