ブルゴーニュ百年戦争

まずは現状確認

さて、ゲーム開始だが冷静に今現在の国情を把握しよう。最初に国家の方針を決めるのはとても大事なことだ。 収入はなんと世界4位。上はフランスとカスティーリャ、下にはなんとイングランドとオーストリアである。 君主であるフィリップ2世は統治5外交6軍事4、普通というところである。 ゲーム開始時点で将軍はいないが、ほとんどの国でいないのでさほど問題無いだろう。 だが現時点での軍の規模、マンパワー共にフランス、イングランド、カスティーリャには劣っているのはちょっと心もとない。

と、ここまでは予想外になんでもできそうな国家である。だが悲惨なのは海軍である。海に面したプロヴィンスがあるのに海軍が大型船5というのはどういうことだろう?イングランドは大型船と輸送船合わせて35隻である。お隣の陸軍国家フランスでさえ合計9隻である。その上実は船舶の限界値は2だったりする。 カレーというイングランド領が我々のすぐ隣にあるということは、彼らと手を結ばない限り近いうちに戦争が起きる可能性もある(史実では100年戦争で手を組んだが)そのときに海上封鎖を受けつつ敵は悠々と輸送船で兵士をヨーロッパ大陸に送り込めるわけだ。これは非常によろしくない。

ではスライダーを見てみよう。地方統治、貴族中心、自由農民、革新派、自由貿易、攻撃主義、陸軍、質重視。注目すべきはMaxに振られた攻撃性、ついで高い陸軍、質重視だろう。ちなみに政治体制は封建君主制でボーナスは陸軍養兵限界+15%という正真正銘の陸軍国家である。

さて、スタート時の状況が把握できたところでこれからの方針だが、我がブルゴーニュはフランス様に領土を2分されている状態からスタートする。これはよろしくないので領土を繋げようと思うと、フランス様から領土を分捕るか、神聖ローマ帝国の一員であるロレーンにケンカを売るかということになる。だが仮にロレーンを攻めるとなると皇帝であるボヘミアと戦争になるわけで、百年戦争中のこの状況ではこれは懸命な判断ではない。とりあえずこの2国のうちのどちらかから軍事通行許可をもらって機会を伺おう。 領土の拡張方向は低地諸国へ行こうかと思う。イタリア方面へ拡張すれば神聖ローマ帝国、カスティーリャ、オスマンとぶつかる可能性が高まるだけである。 同盟はできればフランスと組みたい。史実ではイングランドと組んでフランスと戦ったらしいが、このゲームにおいてイングランドはいつもブリテン島に引っ込んで協力してくれない薄情な国家である。だが、フランスと組めてしまえば安心して低地諸国に進出できるというものである。

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図1:スタート時のブルゴーニュ 領土がフランス様に分断されてるのは非常に痛い

弱小国家の悲壮

ではゲームスタート。スタートダッシュで仮想敵国であるイングランドに対抗するためにフランス、スコットランド、いずれ軍事通行許可を頂くためにロレーンとも婚姻を結んでおく。が、突如フランス様からこちらを侮辱するお言葉が。あの、もしもし? いやいや、これはきっとCPUがボタンを押し間違えたんだな。しょうがないから金を送って尻拭いをしてやるかな、と実行すると恩を仇で返す侮辱のお言葉。 ・・・どうやらAIは史実に反する行動を快く思ってくれないようである。ということで同盟相手としてできれば組みたくないイングランドとも同盟を組むことに。戦争で海上封鎖してくれれば役に立つのだが、イングランドのAIが戦争で役に立ってくれた経験は無いので全く期待できない。 相手がフランスというのは実に厳しい。何故ならブルゴーニュは拡張しようとすれば神聖ローマ帝国方向へしか進めないが、フランス様はブルターニュやオルレアンなどの小国を併合すれば良いからだ。とりあえずブルターニュの独立保障をかけ、フランス様の拡張を防ぐことにする。 と、ダラダラ過ごしていたらイングランドがアイルランド諸国に戦争を吹っかけ始めた。え?いやいやちょっと待ってくださいよ。そこって私たちが婚姻結んでた国なんですけど。 ・・・たった今安定度が3になったばかりなのにいきなり-3はツラい。が、イングランドとの同盟が切れる=フランスに勝てないので泣く泣く戦争に加わることに。どうやらアイルランド諸国と同盟していたらしい反乱軍に半分領土が奪われている病人のブルターニュ領に侵入。向こうからアルモールを譲ることで和平を持ちかけてきたので、イングランドに勝手に和平を結ばれるのも癪だしもらっておくことにしておいた。また飛び地が増えてしまったが、まぁここはその気になれば捨てるつもりでいいだろう。

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図2:神聖ローマ皇帝のボヘミアと同じ規模の軍隊を有するフランス。マンパワーの割りに軍隊デカすぎじゃないですか?財政は一体どうなってるのさ。ちなみにイングランドは14000でブルゴーニュよりも下である

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図3:イングランド、フランスから攻められるブルターニュ。このときは既にイングランドとは和平が結ばれた後だが、ブルターニュ軍が一人もいないのが哀愁を誘う。というか反乱軍がブルターニュ軍か?

ジャンヌダルクってどなたでしたっけ?

来るべきときがきた。イングランドがフランスに宣戦布告したのだ。当然同盟を結んでいたブルゴーニュも参戦する。あともうちょいで最初のNIが取れるところだったのだが仕方がない。 今の時代ならイングランドも大陸に領土あるし、彼らも戦ってくれるかな。と期待したのが間違いだった。フランス軍は真っ先に我らブルゴーニュの領土を目指し、イングランドはゆっくりと空白のフランスの土地の占領を始めたようである。結局血を流すのは我らだけか・・・。 陸軍主義、自由農民、攻撃主義、質重視の完全少数精鋭軍のブルゴーニュであったが、戦争なんてものは結局のところマンパワー。数の暴力の前には勝てないのであった・・・

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図4:イングランド・ブルゴーニュ vs フランス・フランス属国

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図5:もはや再起不能なブルゴーニュ。ジャンヌダルク?どういう経緯で登場した人でしたっけ?。ちなみにこの後イングランドはスコットランドからも宣戦布告されて事実上のゲームセット。

ううむ、少数精鋭軍+NIで士気1.0アップでも数の暴力の前にここまで無力だとは思わなかった。敗戦のポイントをまとめると、

これらの反省を踏まえてイングランドが宣戦布告する前に戻るとしよう。 神の業(ロード)でイングランドが無謀な宣戦布告をする1ヶ月前に戻り、ブルゴーニュは軍を増員し、士気を上げてそのときを待つ。今度はイングランドがフランスに宣戦布告されて始まったので安定度-1が無く、さらにブルゴーニュにとっては有利な条件。今度は首都がある南の地方は無視し、北にある領土を守ることに専念することにした。 イングランドからの援軍要請が来てから約1ヶ月、フランス軍が国境線からいなくなったのを見て満を持して我々も参戦。軍隊の数も大差なく、士気値もMAXで負けるはずがない!とこの頃は思っていました・・・

いざ戦いが始まると、たしかにブルゴーニュ軍は士気で勝るので敵を敗走させることができる。たしかにできるのだが・・・こちらがフランス軍を1000ぐらいしか減らせないのに対し、こちらの騎兵は8000も失っていたのだ。これは一体どうしたものかと見てみると、敵軍の将軍ヘンリー2世は白兵戦が6ポイントもある。それに対しブルゴーニュの将軍は1とか2ポイントである。そりゃ勝てないわけだ・・・

まさか百年戦争でここまで惨敗するとは思っていなかった。たしかにブルゴーニュは収入でもフランスにひけを取らないし、マンパワーも大したものである。だが開始時に将軍・提督が誰もいないというのはどういうことなんだろう? やはり戦争をするには自分より弱い国とするしかない。悲しいかな、これが現実である。ということはである、消極的だが何が何でもフランスとの戦争は回避し、最低でもフランスの将軍がお亡くなりになるまで待つしかない。しかしそのときにはフランスはもう有用な将軍を雇うこともできるわけで。うーん、フランスってズルくない?

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図6:フランスの素晴らしい将軍達。合計9ポイントとかチートじゃないの?対するイングランドのリチャード3世ですら合計7ポイントである。自国の将軍を見てると涙が出てくる。能力も雀の涙程度だが。


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