パラド出版社教科書

北欧、東欧の歴史

1500年頃の情勢

 北欧では、スウェーデン、東欧では、ポーランドリトアニア連合王国 が勢力を維持しており、西欧やバルカン半島に比べ平和な状態が維持さ れていた。  しかし、イスラム勢力のカザフが、モスクワ公国との戦争に勝利し、 モスクワ方面に進出し、タタールのくびきが復活した。

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ポーランドの統一

 ロシア地域での覇権争いに勝利したカザンやオスマントルコのバルカ ン半島など、イスラム勢力のヨーロッパ侵攻に対抗するため、ポーラン ドとリトアニアが正式に統合した。  ポーランド王は、周辺国に統一して、カザンに対抗するように呼びか けたが、ドイツ諸侯やスウェーデンは、ポーランドの影響力増加を嫌い 統一勢力構想は頓挫した。

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北方戦争

 バルト海に進出したいカザンは、1535年にスウェーデンに宣戦を布告 し、フィンランドに侵攻をした。カザン騎兵の侵攻に初戦で大敗を喫し たスウェーデンは、ポーランドに救援を求めた。  救援を求められたポーランドは、10年前の統一構想を断ったことや、 オスマントルコやクリミアが、カザンと連携して侵攻してくることを恐 れ、傭兵部隊をフィンランド地方に派遣した。  フィンランドに派遣されたポーランド傭兵部隊は、スウェーデンから 物資の補給を受けることになっていたが、この年の記録的な寒波で、補 給が困難となったため、周辺集落への略奪を行った。  この略奪に対して、集落の守備を行っていたノルウェーとデンマーク の両軍と衝突をした。  この後、ポーランドとノルウェー・デンマーク連合国との間で戦争が 勃発し、ポーランドがデンマークとノルウェーを占領した。(略奪戦争)  また、孤立無援になったスウェーデンは、各地で敗北し、カザンにフィ ンランドを割譲した。

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